10月 051999
 

市場原理を導入すれば日本は良くなるのかどうか、所謂「市場の失敗」を防ぐにはどうすればよいのか、これからディベートを行う。それに先立って、本書とディベートの登場人物について説明したい。

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概要

グローバルな市場経済化に対して日本はどう対処すればよいのか、小さな政府は本当に望ましいのか、これは、石油危機(1973年)の時代から今(1999年現在)に至るまで、日本の論壇でもっとも熱く議論されているテーマの一つである。

本書は、そうした論争の熱さをそのまま表現しようと、対話のスタイルを採った。対話では、司会者、社会主義者、国家主義者、自由主義者の四人の登場人物が発言するが、実際に座談会が行われたわけではなく、著者の立場を自由主義者で代弁し、左右二つのタイプに分けた仮想論敵と議論させただけである。

これは対話弁証法的(dialogic-dialectic)な方法で、自分の意見をモノローギッシュに主張する代りに、論敵を否定することによって間接的に自己主張しようする試みである。本書に登場する自由主義者の主張が正しいかどうかは、読者の判断に委ねたい。

本書は、1999年にメールマガジンに連載された後、ネットで公表された。今回、ブログで再パブリシュするにあたり、適宜修正を加えたが、修正は最小限にとどめた。なお、本書全体に関するコメントは、このページのコメント欄に書いていただきたい。

登場人物紹介

司会 : この座談会の司会者。テレビ朝日の某T司会役と違って、話を遮ったり誘導尋問したりしない、相手の議論を聞くタイプ。

社会 : 社会主義者。市場競争が強者による富の独占と弱者の切捨てになることを心配する平等主義者。

国家 : 国家主義者。日本の古き良き伝統が、グローバリゼーションのもと消滅することを警戒する憂国の士。

自由 : 自由主義者。市場原理を、社会システムを改革していく上での至上原理と考える著者(永井)の分身。

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