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『市場原理は至上原理か』を出版しました

2016年3月7日

私の著作『市場原理は至上原理か』の解説動画、書誌情報、販売場所、概要、読者との質疑応答などを掲載します。本書に関してコメントがありましたら、このページの下にあるコメント・フォームに投稿してください。誤字脱字の指摘から内容に関する学問的質問に至るまで幅広く受け入れます。

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1. 解説動画

このビデオでは、私の著作『市場原理は至上原理か』の要点を解説します。なぜ市場原理は至上原理なのか、なぜ市場経済と民主主義政治と表現の自由は同じ市場原理に基づいていると言えるのか、市場原理至上主義はリベラリズムや新自由主義とはどう異なるのか、市場原理は競争原理と同じなのか、なぜ情報革命の時代には小さな政府が必要なのかといった問いに答えます。Source: YouTube.

2. 販売場所

販売価格は小売店によって異なることもあります。リンク先で確認してください。

3. 表紙画像

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『市場原理は至上原理か』の表紙画像

4. 書誌情報

  • Title :: 市場原理は至上原理か
    • Furigana :: シジョウゲンリハシジョウゲンリカ
    • Romaji :: Shijogenri ha Shijogenri ka
  • Author :: 永井俊哉
    • Furigana :: ナガイトシヤ
    • Romaji :: Nagai, Toshiya
  • Author bio :: 著作家。インターネットを主な舞台に、新たな知の統合を目指す在野の研究者。専門はシステム論。1965年8月、京都生まれ。1988年3月、大阪大学文学部哲学科卒業。1990年3月、東京大学大学院倫理学専攻修士課程修了。1994年3月、一橋大学大学院社会学専攻博士後期課程単位修得満期退学。1997年9月、初めてウェブサイトを開設。1999年1月、日本マルチメディア大賞受賞。電子書籍以外に、紙の本として『縦横無尽の知的冒険』(2003年7月, プレスプラン)、『ファリック・マザー幻想』(2008年12月, リーダーズノート)を出版。
  • Language :: ja
  • Page :: 291ページ
  • Publisher :: Nagai, Toshiya
  • ISBN :: 9781310457012 (Smashwords, Inc.)
  • BISAC :: Book Industry Standards and Communications
    • Nonfiction » Politics and Current Affairs » Economic policy
    • Nonfiction » Social Science » Political science » Political economy
    • 政治学 > 公共政策 > 経済政策
    • ビジネス・経済 > 商業政策
  • Tags :: キーワード
    • Japanese :: 市場経済、民営化、構造改革、規制緩和、小さな政府、リバタリアン、政策科学
    • English :: market, libertarianism, socialism, nationalism, collectivism, individualism, capitalism, decentralization, politics, economics

5. 短い概要

日本の国際競争力を低くしていると言われている、建設、金融、流通、農業、医療、教育といった保護産業の分野に市場原理を導入することは、社会にとって望ましいことなのか否かをめぐって、国家主義者、社会主義者、自由主義者の三人の論者が激論を戦わせる、バーチャル・ディベート・ショー。あなたは市場原理の導入に賛成か反対か。日本の将来を考えよう。

6. 長い概要

公共の利益は、公共心があるということになっている一人あるいは少数のエリートが中央集権的なシステムで意図的にそれを実現しようとすることで実現できるのか、それとも中央による統制を行わずに、諸個人を自由に利己的に振る舞わせた方が、「見えざる手」によってより良く実現できるのか。この問題はアダム・スミスの時代以来論じられてきた。

1929年に始まった世界大恐慌で、レッセ・フェールが世界的に疑われ、右の国家主義と左の社会主義が台頭したものの、冷戦終結後は市場経済が再評価され、自由主義が国家主義や社会主義よりも優れているとみなされるようになった。それでも、グローバル経済が危機に陥るたびに「市場原理主義は死んだ」と言われる。はたして市場原理は至上原理なのか。それとももっと優れた原理があるのか。

本書は、日本の国際競争力を低くしていると言われている、建設、金融、流通、農業、医療、教育といった保護産業の分野に市場原理を導入することは、社会にとって望ましいことなのか否かをめぐって、国家主義者、社会主義者、自由主義者の三人の論者が激論を戦わせる、バーチャル・ディベート・ショーである。自由主義者は著者の立場を代弁しているが、あなたはその主張に納得できるだろうか。

(*)本書は1999年にネット上で公開した『激論!市場原理は至上原理か?』の第二版です。本文の修正は最小限にとどめ、2016年時点での見解を注釈を加えるという形でアップデートが行っています。なお、本書は、DRMフリーです。

7. 関連著作

反市場原理・反小さな政府の立場の人は、今でもたくさんいる。いくつか例を挙げると、

内橋 克人+グループ2001:規制緩和という悪夢

トマ・ピケティ:21世紀の資本

などがある。市場原理の不在がどのような弊害をもたらすかを理解するには、特殊法人の問題を最初に提起した

猪瀬直樹:日本国の研究

を読むべきである。市場原理至上主義は、海外ではリバタリアニズムと呼ばれている。リバタリアニズムの入門書としては

がある。海外の古典としては、社会主義経済をファシズムと同様の反自由主義・反市場経済と位置づけて批判した

フリードリヒ・ハイエク:隷従への道―全体主義と自由The Road to Serfdom)の翻訳)

が、必読文献である。