石油に代わるエネルギーは何か
近代工業を育ててきた石油や石炭は有限な資源であるから、いつかは枯渇すると考えられている。また石油や石炭の燃焼は、さまざまな公害の原因となっている。こうしたことから、オイルショック以来、先進国は、石油や石炭の代わりとなるクリーンなエネルギー資源を模索している。一般にはそれほど注目されていないが、私は、最も理想的な代替エネルギー資源はメタンだと考えている。メタンのどこが優れているのか、原子力発電、太陽発電、風力発電、水力発電など他の候補と比較しながら、説明していきたい。

1. 代替エネルギーの主な候補
1.1. 原子力発電
原子力発電が事故を起こした時、いかに危険であるかは誰もが知っている。では、もし安全に運転してさえいれば、問題がないのかといえば、そうでもない。日本の原発推進派の人々は、「原子力エネルギーは、安くて、しかも二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー」と宣伝しているが、これがまったくのうそなのである。
まず、原子力発電が二酸化炭素を排出しないということはありえない。発電所の建設やウラン燃料の加工などで石油が使われ、二酸化炭素を出すだけでない。原発は、核分裂によって生じた熱エネルギーの三分の二を廃熱として捨てているのだが、その廃熱は温排水として海に流され、海水の温度を上昇させる。海水の温度が上昇すると、コカコーラを温めた時と同様に、海に溶けている二酸化炭素が大気中に放出される。100万キロワットの原発を1日運転するだけで、1000トンもの二酸化炭素が大気中に放出される。もちろん温められるのは主として海表面であるが、海表面にはたくさんの植物プランクトンがいる。大気中の二酸化炭素は、植物プランクトンの光合成に利用され、そして固定された炭素は、プランクトンの死骸とともに海底に沈む。だから海水の二酸化炭素濃度の減少が植物プランクトンの光合成を妨げると、さらに海の二酸化炭素吸収力を下げるおそれがある。
また原発が経済的というのもうそである。毎年政府が多額の公的資金を投入しなければならないことは、原発が採算のとれない発電方式であることを雄弁に物語っている。日本でも、世界の潮流にあわせて電力を自由化することになっているが、応募企業の卸売市場での希望売電単価は、キロワット時あたり5-6円である。日本の原子力発電の売電単価は、多額の税金の補助を受けているにもかかわらず、キロワット時あたり11-12円と割高である。もっとも原発の場合、放射性廃棄物の処理費や廃炉費などのバックエンド費用が十分に内部化されていないので、キロワット時あたり11-12円でもまだ安すぎると言われている。また原子力発電は、常に運転しつづけなければならず、電力需要にあわせた柔軟な供給調整ができないのだから、今後さらに20基増設するなどということはナンセンスである。高コストの原発は、電力自由化時代には、増設どころか、すべて運転停止に追い込まれるだろう。市場原理により、効率の悪い発電はよろしく淘汰されるべきである。
1.2. 太陽光発電
太陽光発電も、主要なエネルギー資源にはならない。日中しか稼動しないし、適当に雨が降らないとパネルに埃が積もって性能が落ちるから、日中もフル稼働というわけにはいかない。だからエネルギー効率が悪く、太陽光発電機器一式を作るのに必要なエネルギーを太陽光発電で回収するには10年かかると計算される。施設の廃棄に必要なエネルギーまで回収しようとすれば、もっとかかる。こうしたエネルギー消費が、石油の燃焼による環境汚染を引き起こしていることを考えると、太陽光発電がクリーンなエネルギーだとは言いがたい。また雨風にさらされる太陽光発電施設は時間とともに性能が劣化するので、もとをとれる頃には、故障などにより使い物にならないケースが多い。つまり、太陽光発電器は、エネルギーの生産者ではなくて、消費者になってしまう可能性があるということである。
エネルギー収支の黒字化も難しいが、経済収支の黒字化はさらに難しい。日本では、太陽光発電施設の購入に際して、費用の三分の一が公的に補助され、さらに住宅金融公庫からソーラー住宅には150万円の割り増し融資をつけてもらえることになっているが、それでも発電によるメリットの収益率を計算すると、公的融資の利率を下回るので、時間とともに赤字幅は拡大していくばかりになる。地球にやさしいわけでもなければ、経済的合理性もない太陽光発電機器が、公的資金による補助と「市民の高い環境意識」とやらに動機付けられて販売台数を増やしているのは嘆かわしいことである。
1.3. 風力発電
風力発電の場合も太陽光発電と同様に、発電が自然の気まぐれに左右されるので、バックアップ用の発電機が必要で、両者の電力調整のための施設を作ることにより、初期投資額が膨大になってしまう。さらに風力で発電するためには、あまり風力が強いと発電装置が壊れるので、一定の風速の風がコンスタントに吹いていることが条件となるが、そうした条件を満たす地域は少ない。あったとしてもそうした風力資源地域の大半はエネルギー消費地から遠く、電力の輸送のために長い送電線が必要で、これもコスト高とエネルギー効率の低下をもたらしている。風力発電の売電単価はキロワット時あたり15円で、太陽光発電の25円ほどではないにしても、価格面で競争力がないことは確かである。そしてこの単価の高さは、エネルギー効率の低さをも示している。
初期投資額が大きくても、風力発電は、一度造れば半永久的に使えるのだから、長期的には安くなると信じている人もいるが、実際には保守費用が必要だし、また風力発電を使いつづけると、軸と軸受けの摩擦等により、時間とともに性能が劣化するから、エネルギー収支や経済収支が長期的に黒字になる保証はない。1980年代にカリフォルニアで風力発電ブームが起きて、15000機以上が建設されたが、優遇税制措置が失効すると、採算がとれなくなって放棄され、あちこちに風車の墓場が無惨な姿をあらわすようになった。日本でも、電力自由化で、風力発電は淘汰されることになるであろう。
風力発電には、鳥類がプロペラに巻き込まれて死亡するという事件が相次いでいる。次の項で述べるように、鳥類は自然の生態系を守る上で重要な役割を果たしているのだから、「風力発電は自然にやさしい」という宣伝文句は怪しいのである。
1.4. 水力発電
水力発電は自然エネルギーを利用したクリーンなエネルギーと考えている人は少なくない。しかしダムを建設して川の流れをせき止めることは、栄養分が山から川を経て海に流れ、漁業資源を育み、魚を食べる鳥や動物の糞や死体となって再び山に還元されるという自然の循環を遮断するという意味で、たんに水没する地域だけでなく、山と海を含むより広範な自然の生態系を破壊するのである。日本ではダムは過去の存在となったが、発展途上国では、中国が長江三峡ダムを建設するなど、先進国の失敗を教訓としないプロジェクトが相次いでいるので、世界的には現在進行形の問題である。
2. 本命候補としてのメタン
以上代表的なクリーンエネルギーの候補を検討してきたが、どれも石油の代替エネルギーとしては失格である。しかし私は、以下の理由で、メタンが石油以上に望ましいエネルギー資源だと考える。
2.1. クリーン
天然ガスは、燃焼時に硫黄酸化物を排出しない。また窒素酸化物や二酸化炭素の排出量も石油や石炭よりずっと少ない。メタン単独はさらにクリーンで、燃焼しても水と二酸化炭素しか発生しない。メタンは燃焼以外の方法でも使える。クリーンな発電方法として今話題の燃料電池の原料は水素であるが、その水素はメタンから作られる。
2.2. ストックが豊富
在来型の天然ガスの確認埋蔵量(1995年)は、148兆8750億立方メートルで、寿命は69年ということになっているが、究極埋蔵量は300兆立方メートル程度と計算されているので、100年以上はもちそうである。またこれとは別に、非在来型資源であるメタンハイドレートの存在が各地で確認されている。

メタンハイドレートとは。水分子の中にメタンガスの分子が入り込んで、ある圧力、温度条件のもとで結晶化した、メタンの水和物(ハイドレート)のことである。氷状の半透明物体であることから、燃える氷とも言われている。近年、北極圏などの凍土層下部の他、深さ数百メートル程度の浅い海底下からも相次いで発見され、重要な資源として注目されている。日本の領海でも多くのメタンハイドレートが確認されている。南海トラフ海域にある4.2兆立方メートルのメタンガスだけでも、日本国内の天然ガス消費量の82年分に相当する。外国の政情不安に左右されないエネルギー資源という意味でも魅力的だ。
メタンハイドレートの採掘可能な資源量は、250兆立方メートルと試算されている。合計すると 地球上の採掘可能なメタンの潜在的なエネルギーの量は石油の2倍以上である。しかも石油のように特定地域に偏っていない。日米欧のような大消費地 の近くにも大量のストックがあるので、輸送コストを下げることができる。
地球が温暖化するにつれて、メタンハイドレートが融解し、メタンが大量に大気中に放出される。メタンガスは、天然ガス(炭化水素化合物)の主成分として幅広く使われている貴重な資源であるが、同時に、分子あたりで二酸化炭素の21倍の温室効果を持つ地球温暖化原因物質でもある。人類は、石油を資源として利用することなく海に流して環境を破壊するような、二重の意味でもったいないことをしているのである。地球温暖化がメタンガス濃度を高め、メタンガス濃度の上昇が地球温暖化を促進するというポジティヴフィードバックによる温暖化の暴走が懸念される。これを防ぐためには、メタンハイドレートを融解する前に燃料として使うべきだ。メタンガスを燃やすと温室効果が20分の1になるからだ。
2.3. 再生可能
メタンは自然の循環を利用して人為的に生産することができる。動物の排泄物や死体、生ごみ、木材など有機物のごみは、密閉した容器に入れておくと、バクテリアの嫌気性発酵により分解される過程でメタン、二酸化炭素、アンモニアなどのガスを発生する。そのうちメタンの占める割合は、50-60%で、これを貯留し、エネルギー回収することができる。分解後の有機物は、肥料として農業で使われる。こうしたメタン発酵は、バイオマスと呼ばれ、一石三鳥の汚物処理方法として、日本の畜産農家などで既に実行されている。
2.4. エネルギー効率がよい
火力発電や原子力発電のエネルギー効率は35%であるが、天然ガス発電の場合、廃熱を、蒸気タービンを回すことに再利用するガスコンバインドサイクルだと、50%のエネルギー効率を達成できる。また廃熱を給湯や冷暖房などに利用するコージェネレーションシステムだと、エネルギー効率は80%にもなる。ちなみにこうした廃熱の再利用は、消費地から遠く離れたところに立地している原子力発電所ではできない。
2.5. 安価
天然ガスの発電コストは、世界的には、石油より安い。日本では、遠隔地で液化して輸送しているために、石油より高くなるが、国内で生産して気体のままパイプラインで輸送すれば、輸送コストを安く抑えることができる。多くの環境保護運動家は、たとえコストが高くても、補助金でクリーンエネルギーを普及させるべきだと主張しているが、今後発展途上国が環境破壊の主役になっていくことを考えると、補助金がなくても、市場原理で普及していく経済性がどうしても必要である。
先見の明があるアメリカは、早くも核エネルギーに見切りをつけ、メタンエネルギーの研究開発に力を注いでいる。他方日本では、自らの利権を守ろうとする原子力関係の御用学者たちが「21世紀のエネルギーは核融合」と宣伝し、建設費1兆円のトカマク磁場閉じ込め核融合炉を日本に誘致しようとしている。
1992年から98年にかけて、米国、ロシア、EU、日本の4極で国際熱核融合実験炉の設計および建設コストなどの評価をおこない、この方法による発電設備は、従来の核分裂炉に比較してキロワット当たりの建設単価が数倍高くなること、その構成システムの種類が核分裂炉より約2倍以上多く、かつ炉の構成が複雑に絡み合っていることなどから、市場経済性とプラントの信頼性確立の両面で実用化は不可能であるという結論が出た。そして、米国は撤退を決定、ロシアやEUもこれ以上予算を出さない方針を決めている。ところが日本は、この失敗確実で危険極まりない実験炉を、赤字で苦しむむつ小川原開発地区や苫小牧東部開発地区の「活性化」のために、日本で建設しようとしている。日本の原子力関係者は1兆円の負担をすることで「国際貢献ができる」と胸を張っているが、海外では、この愚かな決断はもっぱら嘲笑と軽蔑の的になっている。
3. 参照情報
- 小出裕章『原発のウソ (扶桑社新書) 』扶桑社 (2011/6/1).
- 日本エネルギー学会天然ガス部会『天然ガスのすべて―その資源開発から利用技術まで』コロナ社 (2008/9/1).
- 熊崎実『熱電併給システムではじめる 木質バイオマスエネルギー発電』日刊工業新聞社 (2016/9/29).
- 電力50編集委員会『電力・エネルギー産業を変革する50の技術』オーム社 (2021/2/18).
- 長山浩章『再生可能エネルギー主力電源化と電力システム改革の政治経済学―欧州電力システム改革からの教訓』東洋経済新報社 (2020/2/28).
- 山家公雄『日本の電力改革・再エネ主力化をどう実現する ― RE100とパリ協定対応で2020年代を生き抜く』インプレスR&D (2020/3/27).
- ↑Maurice07. “Natural Gas Production of Countries by CIA World Facebook“. 23 February 2013.
ディスカッション
コメント一覧
2004年末の石油の可採年数は49年で年々伸びているそうです。
当分、石油資源の枯渇は、心配ないのでは?
参考 http://oil-info.ieej.or.jp/static/oil/2-1a.html
石油は、燃料としてだけでなく、プラスティックや繊維など、化学製品の原料にもなっています。だから、化学製品の原料を確保し続けるためにも、代替燃料源を開発することは有意義です。また石油の燃焼は、硫黄酸化物や窒素酸化物など、酸性雨の原因となる有害な気体を排出するので、有害な気体を出さないエネルギー源が求められています。
永井様
>日本の原発推進派の人々は、「原子力エネルギーは、安くて、しかも二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー」と宣伝しているが、これがまったくのうそなのである。
>まず、原子力発電が二酸化炭素を排出しないということはありえない。発電所の建設やウラン燃料の加工などで石油が使われ、二酸化炭素を出すだけでない。
原子力発電所の建設やウラン燃料の加工するのに石油が使われるとのご指摘ですが、火力、水力、風力、太陽光等々・・・ どんな発電所建設のも石油は使われます。ウラン燃料加工うんぬんは、石油、石炭、シリコン基盤等、永井さんお薦めの天然ガスも、採掘、精製、運搬に石油は使われますよ・・・
問題の本質は、投入されたエネルギーに対してどれだけエネルギーが生み出されるかの比率です。はっきりした原発のエネルギー収支率を示してない永井さんの文は論文と値しません。新聞の投稿欄レベルかと思われます。
原発は圧倒的に二酸化炭素排出量が少ないはずです。そうでなければ商業ベースで原発が運営されるわけがない。大量に石油を使えばコストが跳ね上がり、最初から石油で発電してますよ。一般的に重工業製品のコスト=エネルギー消費=二酸化炭素消費でしょう。
>原発は、核分裂によって生じた熱エネルギーの三分の二を廃熱として捨てているのだが、その廃熱は温排水として海に流され、海水の温度を上昇させる。海水の温度が上昇すると、コカコーラを温めた時と同様に、海に溶けている二酸化炭素が大気中に放出される。100万キロワットの原発を1日運転するだけで、1000トンもの二酸化炭素が大気中に放出される
エントロピーの法則をご存知ですか?どんな発電も最終的には熱エネルギーに放散されるのですよ。火力発電所も復水器があって大量の廃熱を海水に戻してますよ。
すべての永井さんの掲載論文を読んでもないし、理解もできませんが、学者でもない私にも分かる、この原発批判論文の幼稚な論理展開帰着に、他の論文もたがが知れると思わざるを得ませんでした。
「原子力エネルギーは、安くて、しかも二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー」であるという命題は、
1. 原子力エネルギーは、安いエネルギーである
2. 原子力エネルギーは、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーである
という二つの命題から成り立っています。「しかも」という接続詞からも明らかなように、両者は別の命題であり、私は、以下段落を二つに分け、前半の段落では2の命題を、後半の段落では1の命題を、それぞれ批判しました。
あなたが引用した箇所の段落で私が言っていることは「原子力発電が二酸化炭素を排出しないということはありえない」ということです。この結論を導くために、なぜ原発のエネルギー収支率を示すことが必要なのでしょうか。
ここを読んでわかりました。あなたは、二酸化炭素の排出量が、コストやエネルギー収支と連動すると考えているのですね。しかし、これはどう考えてもおかしい。例えば、太陽光発電は、二酸化炭素をほとんど出さないけれども、発電原価は高いし、エネルギー収支も悪い。他方で、石炭火力は、大量の二酸化炭素を出しますが、発電原価は安い、エネルギー収支も良い。二酸化炭素の排出量とエネルギーコストは別の問題であり、切り離して論じないといけません。
なお、原発のエネルギー収支を示せといわれても、放射性廃棄物の処理にどれだけのエネルギーが必要なのか正確にわからない以上、正確な数字は出せません。
発電で重要なことは、燃料のエントロピーを増大させることにより、どれだけ低エントロピーな電気エネルギーを取り出すかということです。電気も消費すれば、最終的には廃熱になるにしても、発電に際してはできるだけ無駄に廃熱を出さないようにすることが必要です。原子力発電の熱効率が、本文で書いたように、33%であるのに対して、火力発電の熱効率は40-50%と高く、コージェネレーションにより80%まで引き上げることができます。原子力発電もコージェネレーションを検討しているようですが、火力発電と比べると非常に困難です。
永井さんをはじめ皆さんの議論を読んでいるとおもしろいの一言に尽きますね、それほどエネルギー問題は人類にとって温暖化も含めて最大の難問になりつつあるようですね
。何故こんなにエネルギーを使わねば生きてゆけないような社会を作り上げてしまったのかなどと過去の人々に文句を言ってもはじまらないし、エネルギー調達費はうなぎのぼりだし、ガソリンや軽油などという便利な携帯エネルギーの味を覚えた人類がそれを手放せるわけも無いし。今後エネルギー価格は天井知らずに騰がってゆくのでしょうか。
現在のスタグフレーション的状況は、コンドラチェフ・サイクルの存在を信じている者にとっては、予見できる現象でした。コンドラチェフ・サイクルに関しては、かなり昔(2002年2月)に書いたものですが、「物価の波と成長の波」をご覧ください。
新聞投稿レベルのカキコミです。データや根拠はありません。低レベルを承知の上で思いついたことを記述しますことご了承ください。
私はNagai Toshiyaさんと同等の考えです。メタンは今現実的に重視すべきエネルギーだと思います。理由はNagai Toshiyaさんの記述どおりです(以下賛成意見は同様にて略)。
私は原発には否定的です。ウラン濃縮でエネルギーを消費を消費二酸化炭素排出するに対するメタンでも同じことという意見については原発とメタン活用を同等視することにはなっても、メタンのディスアドバンテージにはならないわけで、原発における万一の被害が計り知れないこと、核廃棄物処理問題ことを勘案した場合、原発に対して否定的なご意見ということになります。
太陽光発電や風力発電(以下自然力発電と記述)についても私は否定的です。
現実的にペイするものであれば、電力会社が積極的に利用するはずです。様々な事情により電力会社が切り替えに踏み切れない、よって補助すべきとのご意見については、そこまであわてて切り替えるに値するエネルギーとは思えません。やはりシステムとして不利であり無理であるのではないでしょうか。それをむりやり切り替えることは、かえって環境や化石資源の枯渇に不利なのではないでしょうか。それに、現在でも政府は電力会社はもとより、ごく一部の巨大企業に対し、国のために先端技術開発のために多大な補助金を支出しています。そればかりか同時にほとんど税金を取っていません。格差社会が破綻状態にある中で、ごく一部のお金持ちが大もうけしている現状をかんがみた場合、これ以上格差を広げる補助金は無用だと思います。また、家庭でのソーラーパネル設置に対する補助金も、行き着くところは大企業への補助金であり利益であると思います。つまり公共性に反していると思います。自然力発電は市場原理にゆだねるべき段階であると思います。
どの方式にせよ二酸化炭素排出は避けられない、どれが有利なのかはNagai Toshiyaさんのご意見と同感です。
では新しいエネルギーの確保はどうするかについて。私が子供のころ石油30年説が世間を驚愕させました。それから40年たった今、あと50年は大丈夫の様です。極めてアバウトにあと100年は大丈夫なのではと思います。これにメタンや無理なく活用できるエネルギーで食いつなぎ、その間に新しいテクノロジーを開発していくことができると思います。どんな技術が展望されるか?と問われてもそれは私にはわかりません。しかし、100年前の何人が現在の科学技術を予見できたでしょうか?。そう考えた場合、この私の思いは、それほど楽観的なものでは無いと思っています。一例として、現在の太陽光パネルとは全く異なったシステムの太陽光発電の可能性が発見されたことをテレビで見ました。詳細は忘れてしまいました。現在調査中です。自然力エネルギーが無理なく活用できるエネルギー足り得ないことは前述のごとくで、そこまでして無理やり切り替えなければならないシステムは、やはり何らかの形で資源枯渇や環境影響にマイナスとなるのではないでしょうか。
現実的に今なすべきことは、エネルギー効率の徹底的な効率化の研究(新エネルギーへの切り替えを含む)、そして私達一人ひとりが生活レベルを少しでも下げて(簡単便利、大量生産・消費・廃棄の抑制)エネルギーやCO2問題の延命を図ることではないでしょうか。
それから太陽光パネルの埃と雨のお話を例として。こういう場合にメーカーの意見をポジティブに受け入れるのはちょっと危険なのではないかと思います。自分たちに不利なデータを出すはずがありませんから。
大メーカが地球に優しいを看板に利用して、またぞろお金儲けのたねにしようという事実はあちこちで見られます。もう「そこまでやるか?!」と感じます。
家電メーカは政府とくっついて飽和したアナログテレビ市場から地上デジタルへ強引にポイントを切り替えています。そしてブラウン管より「地球に優しい」フラットパネルディスプレイに買い換えさせ、大量の廃棄物を生み出そうとしています。オリンピックをチャンスとばかり新しいテレビに買い換えさせようとしています。トヨタ(あえて実名にします。テレビで明確に宣伝しているので)に至っては「エコ替え」と称して「今の車より、地球に優しい車にどんどん買い換えましょう」と宣伝しています。大量の廃車をだそうと云うのです。以上、大企業はいつでもどんなネタでも金儲けにつなげようとしています。自己の利益しか考えていません。エネルギー消費の少ない冷蔵庫などはその過程での副産物であり、また生き残るためのネタでしかないのです。
以上、取り留めのないカキコミをお許しください。
ただいま2009年6月30日です。
太陽エネルギーで世界中のエネルギーをまかなおうということが
提言されています(正直できると思います。が、あと何年先なのか
が問題ですね。そしてこのシステムを使い続けるために必要な維持
費も考えねば。なにせ宇宙に飛ばすんですからかなり燃料を使うで
しょうね。でもシムシティにも出てきたシステムが実現しそうなの
は夢があっていいですね)。
地熱発電のような例外を除けば、昔から、太陽エネルギーで世界中のエネルギーがまかなわれています。
Q1:CO2削減にはどうしたらいいのか?
一般の人が身近でできる最大限のことは?
Q2:なぜメタンは石油に代わるエネルギーとして最もいいのか?
簡単に言うと…?
Q3:メタンはどこで取れるのか?
Q4:今の環境問題についてどう思うか?
教えてくださいm(__)mお願いしますm(__)m