8月 292011
 

これまでこのサイト(システム論アーカイブ)では、読者からのフィードバックを各ページにあるコメント・フォームで受け付けていましたが、今後は、これを閉鎖し、フィードバック機能をシステム論フォーラムに全面的に移転することにしました。新たにコメントする場合は、該当するフォーラムでトピックを新設して、投稿してくださいますようお願い申し上げます。また新しいコンテンツに対するコメントは、システム論ウィキにコメント・フォームが無いため、システム論ブログの各ページに投稿してください。

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システム論フォーラム(2011-2015年)

1. 移転のメリット

フィードバック機能を、システム論フォーラムおよびシステム論ブログに集約することには、以下のような5つのメリットがあります。

1.1. サーバーへの負荷を減らすことができる

このサイトは、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)として、Movable Type 4.261(有償ライセンス)を使っています。Movable Type のコメント・フォームは、Perl で書かれた CGI スクリプトで動いているのですが、Perl/CGI の場合、ユーザーごとに CGI プログラムが動作し、プロセスが生成されるので、CPU やメモリ等のリソースへの負荷が増大し、そのために、クライアント側へのレスポンスが遅くなってしまいます。

実際、投稿ボタンをクリックしてからの反応が遅いとか、“500 Internal Server Error”というエラーメッセージが頻繁に出るといった苦情を投稿者からいただいています。また、投稿ボタンに「2回以上クリックしないでください」と書いているにもかかわらず、何度もクリックする人が後を絶ちません。

これに対して、システム論フォーラムは phpBB、システム論ブログは WordPress という、いずれも PHP スクリプトで書かれている CMS を採用しています。PHP スクリプトは、Perl スクリプトのようにウェブ・サーバーとは別に個別に動かず、ウェブ・サーバーと共に動くので、ユーザーが増えても、サーバーにあまり負荷をかけることなく、高速に動作することが可能です。

読者にはあまり関係のないことですが、Movable Type には、再構築に長い時間がかかるという欠陥もあります。この時間は、ファイル数が増えるにしたがって、長くなります。もっとも悪いことばかりではありません。Movable Type は、静的ファイルである HTML ファイルを作成してくれるので、システム論アーカイブのように、完成した文書を長期保存するサイトにとっては、好都合です。

1.2. コメントのページ分割ができる

Movable Type 4.261 のもう一つの欠点は、コメントページの分割ができないということです。当サイトの一部のページには、大量のコメントが付き、本文以上の分量に膨れ上がり、ページを重たくしています。ページが重いと、読み込む時間が長くなり、読者にとって不快であるだけでなく、検索結果の順位にまで影響してきます[Official Google Webmaster Central Blog(2010年4月)Using site speed in web search ranking]。

Movable Type 5.x 以降は、テンプレートの設定で、コメント・ページの分割ができるようになったようですが、アップグレードには金がかかるし、サイト全体のシステム変更を伴うので、作業時間もかかります。システム論フォーラムの phpBB、システム論ブログの WordPress は、デフォルトでコメントページの分割ができるようになっており、この問題を解消することができます。

1.3. 豊富なタグ機能

このサイトのコメントでは、引用タグを使うことができません。もちろん、Movable Type でも、HTML を許可し、

設定 >> コメント >> コメントポリシー >> HTMLタグを制限

において、「標準の設定」を選んでいれば、<blockquote> タグ等を使うことができるのですが、このサイトでは、<blockquote> タグに“blockquote”というクラスを適用しないと、

コメント欄で利用できるHTMLタグの種類を制限します。通常は『標準の設定』で十分でしょう。独自に利用できるHTMLタグを指定したい場合は『カスタム設定』で指定します

というような視覚的なスタイリングが施されないように CSS を設定しているので、事実上こうした引用はできません。

これに対して、システム論フォーラムでは、各種タグを使うためのボタンがあり、アンカー、引用、リスト、画像、フラッシュの挿入など、豊富な表現が可能です。システム論ブログのコメント・フォームには、ボタンはありませんが、<a href="URL">, <blockquote>, <q>, <cite>, <code>, <em>, <strong> などのタグを使うことができます(具体例)。

1.4. 最新のコメントが一覧できる

Movable Type 4.261 には、ブログ全体、あるいはサイト全体で、最新のコメントを一覧表示する機能がありません。そのため、最新の議論に他の読者が参加することがほぼ不可能で、過去の例からもわかるように、たいがい、私と読者との一対一の対話という形になります。

Movable Type では、本来以下のテンプレートで、投稿されたコメントへのパーマリンクを一覧表示することができるはずなのですが、実際に試してみたところ、そのページに投稿された最新のコメントの一覧しか表示しません。

<mt:Comments lastn="10" sort_order="descend">
<mt:CommentsHeader>
<div class="widget-recent-comments widget">
<h3 class="widget-header">最近のコメント</h3>
<div class="widget-content">
<ul class="recent-comments-list">
</mt:CommentsHeader>
<li>
<a href="<$mt:CommentLink$>"><$mt:CommentAuthor$> commented on <mt:CommentEntry><$mt:EntryTitle$></mt:CommentEntry></a>
</li>
<mt:CommentsFooter>
</ul>
</div>
</div>
</mt:CommentsFooter>
</mt:Comments>

システム論フォーラムでは、最近のトピック、で、最新の投稿の一覧を表示することができます。ユーザー登録している場合は、未読記事未返信トピックなどを見ることもできます。システム論ブログの場合、Suffusion というテーマを使っているので、ブログ全体の最新コメントを表示するウィジェットを簡単に付け加えることができます。

1.5. 複数ページに対する投稿ができる

このサイトのコメントは、本文の内容に制約されますが、システム論フォーラムでは、複数ページあるいは複数サイトにまたがるテーマに関して、コメントすることができます。また、本文と離れているので、本文の内容から離れて自由に議論することができます。私の議論とは無関係に、自説を説くことも可能です。このサイトでも、これまでそうした投稿する人が少なからずいて困ったものですが、システム論フォーラムに関しては、フォーラムのテーマから外れない限り、何でも投稿してくれてかまいません。

2. 移転のデメリット

フィードバック機能移転のデメリットは、そのページに対するコメントをすぐに読むことができなくなるというところにあります。このサイトの右上にある検索フォームを使うと、システム論サイト全体から関連記事、関連コメントを検索することができますが、関連の薄い記事やコメントまで検索結果としてリストされるという欠点があります。

また、本格的な議論ではなくて、感想程度のコメントの場合、多くの読者は、わざわざ別サイトのフォーラムにまで書き込もうとは思わないでしょう。私の返事を期待しない、たんなる感想をつぶやくだけなら、ツィッターを使うという手もあります。ツィッターのアカウントを持っている人なら、他人のつぶやきも見ることができます。あいにく、私はツィッターのアカウントを持っていないので、私の返事を期待する時だけ、フォーラムに書き込むというように使い分けるとよいでしょう。

システム論フォーラムは、現時点では、システム論アーカイブよりもアクセス数がはるかに少なく、そういう目立たないところに投稿したくないと言う読者もいるかもしれません。私としては、今後は、システム論フォーラムの更新に力を入れ、メルマガで紹介するなど、アクセス数を増やすことに力を入れる予定ですので、このデメリットは、時間と共に解消されると思います。

3. 結論

このサイトは、1988年頃から2010年にかけて、20年以上の期間に私が書いたコンテンツを公開しており、その中には古すぎて、今では支持できない見解もあります。Movable Type 4 という CMS 自体も古くなっており、いつまでもこのサイトでコメントに答える続けるのもいかがなものかと思うようになりました。そこで、システム論アーカイブを、文字通りアーカイブ(記録保管所)としてお蔵入りにすることにしました。今後、このサイトは、雑記編など一部を除いて更新しません。コンテンツのアップデートは、システム論ウィキやシステム論ブログで行います。もちろん、アーカイブといっても、その内容を公開する以上、問い合わせには応じなければならず、システム論フォーラムで、今後とも皆さんの質問や反論に答えていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

追記(2015年8月)

システム論フォーラムは、2015年7月末で閉鎖しました。フォーラムの主要投稿は、永井俊哉ドットコム雑記編に移管しています。またコメントを閉鎖したシステム論アーカイブのコンテンツは、2015年8月以降、永井俊哉ドットコムに統合したことで、再びコメントを受け付けることにしました。

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