『浦島伝説の謎を解く』を出版しました
このページでは、私の著作『浦島伝説の謎を解く』の解説動画、書誌情報、販売場所、概要、読者との質疑応答などを掲載します。本書に関してコメントがありましたら、このページの下にあるコメント・フォームに投稿してください。誤字脱字の指摘から内容に関する学問的質問に至るまで幅広く受け入れます。

1. 解説動画
2. 販売場所
販売価格は小売店によって異なることもあります。リンク先で確認してください。
- Amazon.co.jp :: 浦島伝説の謎を解く
- Amazon.com :: Urashima Densetsu no Nazo o Toku
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- Google Books :: 浦島伝説の謎を解く
- Smashwords :: 浦島伝説の謎を解く
3. 表紙画像

4. 書誌情報
- Title :: 浦島伝説の謎を解く
- Furigana :: ウラシマデンセツノナゾヲトク
- Romaji :: Urashima Densetsu no Nazo o Toku
- Author :: 永井俊哉
- Furigana :: ナガイトシヤ
- Romaji :: Nagai, Toshiya
- Author bio :: 著作家。インターネットを主な舞台に、新たな知の統合を目指す在野の研究者。専門はシステム論。1965年8月、京都生まれ。1988年3月、大阪大学文学部哲学科卒業。1990年3月、東京大学大学院倫理学専攻修士課程修了。1994年3月、一橋大学大学院社会学専攻博士後期課程単位修得満期退学。1997年9月、初めてウェブサイトを開設。1999年1月、日本マルチメディア大賞受賞。電子書籍以外に、紙の本として『縦横無尽の知的冒険』(2003年7月, プレスプラン)、『ファリック・マザー幻想』(2008年12月, リーダーズノート)を出版。
- Language :: ja
- Page :: 294ページ
- Release Date :: 2017-08-11
- Identifier (Publisher)
- ISBN :: 9781310767760 (Smashwords, Inc.)
- ASIN: B074QVR8LK (Nagai, Toshiya)
- GGKEY :: P1ECYJ7P5F2 (Nagai, Toshiya)
- 楽天商品番号 :: 1230001792911 (Nagai, Toshiya)
- BISAC :: Book Industry Standards and Communications
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- Tags :: キーワード
- Japanese :: 民俗学、宗教学、精神分析学、歴史学、フロイト、ラカン、ミステリー、御伽噺、胎内回帰、蓬莱、去勢
- English :: folklore, psychoanalysis, history, fairy tale, womb phantasy, phallic mother, castration, Penglai, Freud, Lacan
5. 短い概要
浦島伝説には不可解な謎がある。なぜ竜宮は水の中にあるのか、なぜ竜が登場しないのに竜宮なのか、なぜ玉手箱を開けると年を取るのか。これらの謎を解明しながら、個人史的にも人類史的にも忘れ去られた太古の記憶を甦らせ、さらに、なぜこの記憶が抑圧され、忘れ去られるようになったのか、個体発生的かつ系統発生的にそのフラクタルなプロセスを明らかにする。
6. 長い概要
本書は、三つの章から成る。本書は、浦島伝説について語る本であるが、本書の語り自体が浦島伝説と同じ筋書きになっているというフラクタルな自己相似性を持つ。
第1章で、本書は読者を竜宮の世界に招待する。子宮から生まれた子供が子宮に戻るような気持ちで、読者は現在から過去に思いを馳せてほしい。ここで語られるのは、個人史的にも人類史的にも忘れ去られた時期である。
第2章では、読者は、竜宮から元の場所へ戻る。個人史的には、それは去勢体験の時期であり、人類史的には、それは、キリスト教、イスラーム教、仏教といった父権宗教が成立し、地母神崇拝が忘れ去られ、抑圧される時期である。
第3章では、玉手箱を開け、あっという間におじいさんになってしまったような境地で、個人史と人類史の全体を回顧する。そこで、読者は、浦島伝説の謎を解くことを通じて、個人史と人類史が、精神分析学的に類似の過程を経ていたことを理解するであろう。
7. 関連著作
地母神崇拝については、
安田喜憲. 大地母神の時代
竜信仰については、
などを参考にした。
父権宗教に関しては、聖典が文字で残っているので、『聖書』、『コーラン』『スッタニパータ』などを直接読むべきであるが、参考書としては、
などが役に立った。
フロイトの反復説の代表作としては、『トーテムとタブー』を挙げることができる。
Sigmund Freud. Totem und Tabu
反復説批判としては、
Stephen Jay Gould. Ontogeny and Phylogeny
スティーヴン・ジェイ・グールド. 個体発生と系統発生
が有名である。最後に、去勢に関しては、ラカンから影響を受けたので、難解ではあるが、
を挙げておこう。
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