このウェブサイトはクッキーを利用し、アフィリエイト・リンクを含んでいます。サイトの使用を続けることで、プライバシー・ポリシーに同意したとみなします。

2013年5月27日

Thumbnail of post image 091
西欧の近代化は、14-16世紀のルネサンスから始まるというのが一般的な見解であるが、西欧は、この時に突然、暗黒時代から古典文化復興の時代に突入したのではなかった。古代ギリシャの文化遺産は、サーサーン朝ペルシアやイスラム帝国によって受け継がれ、12世紀に、ギリシャ語やアラビア語の文献がラテン語に翻訳されることで、当時世界最高の水準にあったイスラムの学問が西欧に移植された。この時の古典文化の復興は、十二世紀ルネサンスと呼ばれている。ヨーロッパの近代化は中世温暖期から近代小氷期にかけて起きた出来事であり、十二世紀ルネサンスは、最初の寒冷化による西欧人たちの南下の結果起きたと考えることができる。

2012年11月23日

Thumbnail of post image 200
パラダイムの本来の意味は「模範」であり、クーンは、科学教育において学生が模範として模倣する教科書的な理論や実験方法をパラダイムと名付けた。正常科学においては、科学者はパラダイムに基づくパズル解きに従事するが、これは軽蔑するべき非生産的活動ではなく、科学が本来の機能を発揮するために必要なことであり、科学革命を頻繁に起こすよりも経済的に合理的である。科学革命においても新しいパラダイムは古いパラダイムを引き継いで生まれる。革命が非連続に見えるのは、競合するパラダイムの権力関係が急激に変化するからであって、新しいパラダイムが無から生じることはない。科学革命は、政治革命と同様に、システムの存続のための権力闘争であり、理論が現実をよりよく模写するためにパラダイム・シフトが起きるのではない。

2007年8月26日

Thumbnail of post image 188
1987年のブルントラント報告「私たちの共通の未来」以降、持続可能性(sustainability)は、人類が行う開発のエコロジカルな持続可能性を指す概念として頻繁に使われるようになった。その背景には、産業革命以降、人類の開発は加速度的に進んだために、その持続可能性が疑問視されるようになったことがある。では、人類文明を持続可能にするには、どうすればよいのか。このページでは、そのための方策として、(1)人口増加の抑制、(2)植生の維持と回復、(3)再生可能エネルギーの利用の三つを提案したい。

2005年8月27日

Thumbnail of post image 150
米国はイラク戦争の失敗で世界の顰蹙をかった。米国はもはや、世界の指導者としての資格がないと感じる人が増えている。そういう感情に受けたのか、トッドの『帝国以後―アメリカ・システムの崩壊』は世界的なベストセラーとなった。はたして、トッドが言うように、米国の覇権は本当に崩壊したのだろうか。