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2019年6月10日

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私の著作『エントロピーの理論』の解説動画、書誌情報、販売場所、概要、読者との質疑応答などを掲載します。本書に関してコメントがありましたら、このページの下にあるコメント・フォームに投稿してください。誤字脱字の指摘から内容に関する学問的質問に至るまで幅広く受け入れます。

2015年5月7日

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私の著作『システム論序説』の解説動画、書誌情報、販売場所、概要、読者との質疑応答などを掲載します。本書に関してコメントがありましたら、このページの下にあるコメント・フォームに投稿してください。誤字脱字の指摘から内容に関する学問的質問に至るまで幅広く受け入れます。

2014年8月12日

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多くの人は、マテリアル・リサイクルこそが本物のリサイクルであり、サーマル・リサイクルは偽物のリサイクルだと思っている。しかし、もしもリサイクルを、バージン材料から作った製品と同じ品質の製品をもう一度作るという厳密な意味で理解するなら、私たちが本物のリサイクルと思っているものは偽物のリサイクルであり、私たちが偽物のリサイクルだと思っているものこそが本物のリサイクルであるということになる。それならば、マテリアル・リサイクルを補助金と規制で推進してきた従来のごみ行政のあり方を根本から見直さなければならない。

2014年6月18日

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ジョージェスク・レーゲンは、地球のような閉じたシステムでは、物が散逸するエントロピーは不可逆的に増大するという「熱力学第四法則」により、地球上に住む私たちは熱死ならぬ物死を先に迎えると予言し、さらに、リサイクルによって持続可能な経済を実現しようとすることは永久機関を作ろうとする行為であり、リサイクルによって物死を回避することは不可能であると主張した。しかし、ジョージェスク・レーゲンが謂う所の熱力学第四法則は物理学的に間違いであり、リサイクルをすること、すなわち熱のエントロピーを増大させることで物のエントロピーを縮減し、熱のエントロピーを宇宙に捨てることで地球内における物のエントロピーを低く維持し続けることは、原理的には可能である。

2014年4月21日

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クラウジウスは近代熱力学の創始者の一人であり、「エントロピー」という用語の発案者であるが、この言葉を創る前は「変換の等価値」という呼称を用いていた。今日物理学の専門用語として使われているエントロピーは、交換の対価という経済学的な発想から生まれた概念であった。そもそも熱力学自体が、蒸気機関の熱効率の向上という経済的な関心から生まれた物理学の分野であり、半分物理学であるが、半分経済学でもあるような学問なのである。クラウジウス自身、そのような問題意識はなかったとはいえ、今日、エントロピーという概念は、地球の資源問題や環境問題を考える上で重要にもなっている。

2014年2月11日

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槌田敦著の『熱学外論』という奇妙なタイトルは「熱学概論」の間違いではなくて、彼の父、槌田竜太郎が書いた『化学外論』を真似たもので、聖書の正典に対する外典のような位置付けであることを意識した書名である。異端の書であるがゆえに、間違いも少なくないが、傾聴するべき問題提起も多いので、この書で提示された「生命・環境を含む開放系の熱理論」を批判的に吟味してみたい。

2013年12月12日

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熱機関とは、熱エネルギーを継続的に運動エネルギーに変える装置である。熱機関が、私たちにとって有用な正の仕事をするためには、温度格差と膨張率の高い作業物質が必要である。高温熱源との接触による膨張と低温熱源との接触による圧縮が直接仕事を行うこともあれば、体積変化に伴う密度変化が惹き起こす対流が間接的に仕事を行うこともある。私たちに有用な仕事を行ってくれる熱機関は、人工の熱機関に限らない。地球もまた熱機関として、生命にとって有用な仕事をしている。すなわち太陽放射の熱を高温熱源とする熱機関は空気と水の循環を、地球内部の熱を高温熱源とする熱機関は無機塩類の循環を生み出している。

2007年5月13日

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汚いかきれいかという判断は価値的で主観的であるが、これを物理学的、かつ定量的に表現することは可能だろうか。私たちは、不正を「汚い行為」と表現することもあるが、こうした非物理的な汚(けが)れは、物理的な汚(よご)れと何らかの共通点を持っているだろうか。そして、汚れを清めることにはどのような共通点があるのだろうか。

2006年9月14日

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多くの人は、ごみをリサイクルすれば、ごみが減り、資源が有効に活用され、環境がきれいになると思っている。しかし、リサイクルは、往々にして、ごみを減らす以上に増やし、資源を食いつぶし、環境を悪化させる。なぜこのようなことが起きるのか、そしてこの問題を解決するにはどうすればよいのかといった問題をエントロピーの観点から考えてみたい。

2006年7月19日

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天然資源の枯渇と資源環境の破壊は、急速に拡大を続ける私たち生命の存続を脅かしている二つの大きな問題である。これらの二つの問題は、そして生命を維持する問題自体も、実際には、エントロピーの問題という一つの問題に収斂する。資源問題と環境問題の本質が、そして二つの問題を解く鍵が、いかにしてエントロピーを減らすかにあることを示したい。

2003年12月1日

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人は、悲しいとか嬉しいといった感情的な原因で涙を流す。涙を流す動物は、他にもいるが、こうした感情的涙は、人間特有の現象だと言われている。私たちは、どういう時に、そして何のために涙を流し、泣くのかを考えてみよう。

2003年11月1日

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私たち人間は、しばしば、たわいもない冗談を言っては、口を横に広げ、腹筋を収縮させながら「あっはっはっはっ」と断続的な呼気を発する。この奇妙な動作は、生物としてのヒトが生きていくうえで何の役にも立っていないように見えるのだが、一体なぜ、何のために私たちは笑うのだろうか。

2003年5月1日

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認識とは、対象を受動的に模写するだけのことなのか。それとも対象を積極的に構成することなのか。模写説か構成説か、実在論か観念論か、唯物論か唯心論か。哲学史上の論争をジェンダー論の観点から振り返り、システム論的な止揚を試みる。

2002年2月16日

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農村と都市との間には、人口密度が低いか否か、農業に従事しているか否かという以上の違いがある。両者の違いの本質はどこにあるのか、それがなぜ犯罪発生率の違いに結びつくのかといった問題をシステム論的観点から考えてみたい。

2001年11月3日

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アンデルセンの童話に『マッチ売りの少女』という話がある。あの物語に出てくる少女がなぜ死んだかをめぐって、物理学者たちが、10年にわたって熱い論争を繰り広げたことがあった。はたして、少女は、エネルギーが足りなくて死んだのか、それともエントロピーが増大して死んだのか。

2001年9月22日

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エントロピーは複雑性の対数である。定性的にはエントロピーは、複雑性と同様に、不確定性、乱雑さ、無秩序の度合いであるのだが、定量的には対数であるから、複雑性とは同じではない。一般的に言って、私たちの感覚は、刺激の物理量そのものよりもその対数に比例する。だから、一見私たちの感覚を超越した抽象的な概念と思われるエントロピーも、実は私たちの感覚の本性に忠実な尺度であると言うことができる。

2001年1月28日

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経済学では、通常消費は生産と反対の活動と考えられている。しかしエントロピーという観点からすれば、両者の間には差がない。どちらも《環境のエントロピーを増大させることによりシステムのエントロピーを減少させること》である。

2001年1月14日

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商品に価値を与えるのは有用性と希少性である。空気は有用だが、誰でも簡単に入手できるから価値がない。ごみは、世界に一つしかない珍しいものであっても、有用性がないから価値がない。では、有用性と希少性を統一的に表現するなら、どうなるのか。

2000年11月12日

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「時間とは何か」は永遠の哲学的問題とこれまでは考えられてきた。しかし、物理的な時間は、物理学的に定義できる。では、意識の流れとしての時間はどう考えたらよいだろうか。

2000年8月26日

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生命とは、1/fのゆらぎを通して自己組織化するオートポイエティックな開放系である。そしてこの定義に従うならば、社会システムもまた生命であるということになる。社会が生物であることを示そう。

2000年6月3日

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「環境に優しい」と自称する企業が、「わが社は、ごみを一切出さないゼロエミッションリサイクルを実現している」と宣伝するのを耳にすることがある。しかし、厳密に言うならば、ゼロエミッションのリサイクルなどは物理的に不可能である。物理的に可能で環境保全になる循環型社会とはどのようなものかを考えよう。

2000年5月6日

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熱力学には二つの基本法則がある。熱力学第一法則は「エネルギーは保存される」、第二法則は「孤立したシステムにおけるエントロピーは減少しない」というものである。熱力学第二法則を、熱力学の範囲を超えて拡張してみよう。