このウェブサイトはクッキーを利用し、アフィリエイト・リンクを含んでいます。サイトの使用を続けることで、プライバシー・ポリシーに同意したとみなします。

1999年11月27日

Thumbnail of post image 106
かつてレヴィストロースは、結婚を女の交換と捉えたが、プリミティブな社会では、女の交換である結婚は、物の交換である貿易と密接に関わっている。そして貿易と結婚という平和なコミュニケーションは、略奪と強姦をともなう無法な戦争におけるコミュニケーションを止揚したものである。

1997年9月5日

Thumbnail of post image 087
結婚は交換であり、コミュニケーションであるが、結婚のコミュニケーション・メディアは資本の犠牲であり、愛は、ルーマンがそう取り違えたように、コミュニケーション・メディアではなくて、資本の犠牲によって伝達される形式である。結婚は、時代や文化圏を問わず、コミュニケーションであると言えるが、前近代社会における贈与婚と近代社会における当事者どうしの恋愛結婚とでは形態が異なるので、前者を第一項で、後者を第二項で、さしあたり分けて考察してみたい。第三項では、結婚市場における資本の蓄積の格差について論じる。