Qアノン陰謀論はなぜ生まれたのか

2020年の米国大統領選挙で最もネットを熱くさせた陰謀論は、Qアノン陰謀論であった。このネット発の陰謀論は、2016年の米国大統領選挙の時に流布したピザゲート陰謀論の続編であるが、トランプ大統領が児童売春と悪魔崇拝を行うリベラル派エリートの秘密結社と秘かに戦っているという荒唐無稽な陰謀論は、誰がどのような動機で作って、広めたのか。陰謀論の陰謀論という形で推測してみたい。
アメリカが北朝鮮を攻撃する可能性

核兵器を開発する北朝鮮に対して、アメリカはたびたび警告を発してきた。だが、アメリカが脅せば脅すほど、北朝鮮は、自国を守るために核兵器を開発しようとする。もしも、北朝鮮が核開発に成功し、イランなどに輸出するようになったら、アメリカは北朝鮮を攻撃するのだろうか。
リベラリズムとリバタリアニズム

日本では、明治時代以来、英語の"liberalism"は、「自由主義」と訳されてきた。この訳は、英国の古典的なリベラリズムの訳としては適切である。しかし、今日米国で使われているリベラリズム(liberalism)は、自由主義とはかなり異なる意味を持っている。そこで、本来の自由主義を意味する言葉としてリバタリアニズム(Libertarianism)という用語が使われるようになった。