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2015年2月25日

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私の著作『言語行為と規範倫理学』の解説動画、書誌情報、販売場所、概要、読者との質疑応答などを掲載します。本書に関してコメントがありましたら、このページの下にあるコメント・フォームに投稿してください。誤字脱字の指摘から内容に関する学問的質問に至るまで幅広く受け入れます。

2011年4月13日

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18世紀のスコットランドの哲学者、デイビット・ヒュームは、因果関係の客観性や道徳命題の妥当性を疑った懐疑論者として有名である。しかし、原因と結果、「である」と「するべき」は異質で、その結合は主観的であるがゆえに不確定であるという懐疑論は本末転倒である。むしろ、不確定であるからこそ、その不確定性を縮減するために、主観は、原因と結果、事実と価値を分割しなければならないというのが真実である。

1997年9月3日

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ヘアーは、オックスフォード大学で支配的だった日常言語学派の立場から道徳的言説の分析を行ったメタ倫理学者として知られるが、規範倫理学にも取り組んだ。実際、彼は、英国の各種委員会に名を連ね、社会政策の立案にも関わった。ヘアーのメタ倫理学的立場は「普遍的指令主義」と呼ばれているが、そこには、規範倫理学の基礎付けとしてのメタ倫理学としてどのような問題があるかを考えよう。

1997年9月3日

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自然主義的誤謬とは、ジョージ・エドワード・ムーア(George Edward Moore:1873年 - 1958年)が、1903年の著書『倫理学原理』の中で導入した用語で、一般的には、自然的な事実から規範性のある価値を導く誤謬であると理解されているが、これはムーアの解釈として間違っているだけでなく、メタ倫理学的にも間違っている。本稿では、自然主義的誤謬に対する様々な解釈を検討しつつ、ムーアが実際にはどう考えていたのか、さらにはそれがなぜ誤謬であるのかを明らかにしつつ、ムーアのメタ倫理学ならびにそれに基づく倫理学を乗り越える方法を提案したい。