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2017年10月7日

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古代ローマ帝国は、いわゆる五賢帝時代に最盛期を迎えた後、徐々に衰え、大移動を開始したゲルマン民族に蹂躙され、滅んだ。なぜ古代ローマ帝国は持続不可能になったのか。諸説を検討しながら、私の仮説を提示したい。

2013年5月27日

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西欧の近代化は、14-16世紀のルネサンスから始まるというのが一般的な見解であるが、西欧は、この時に突然、暗黒時代から古典文化復興の時代に突入したのではなかった。古代ギリシャの文化遺産は、サーサーン朝ペルシアやイスラム帝国によって受け継がれ、12世紀に、ギリシャ語やアラビア語の文献がラテン語に翻訳されることで、当時世界最高の水準にあったイスラムの学問が西欧に移植された。この時の古典文化の復興は、十二世紀ルネサンスと呼ばれている。ヨーロッパの近代化は中世温暖期から近代小氷期にかけて起きた出来事であり、十二世紀ルネサンスは、最初の寒冷化による西欧人たちの南下の結果起きたと考えることができる。

2008年4月28日

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地球温暖化によって、将来、熱塩海洋循環が停滞ないし停止するのではないかと言われている。熱塩海洋循環が停滞すると、何が起きるのか。たんにヨーロッパが寒くなるだけなのか。ヤンガードリアス・イベントの影響を参考に考えて見たい。

2007年8月23日

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J.A. Chapman, S.A. Drury, R.C.L. Wilson の共著『氷河期-気候変動と生命』を読んで考えたことの覚書。現氷河期はいつから始まったのか、氷河期の氷期/間氷期のサイクルは何によって決まるのか、ヤンガードリアス事件は全地球的現象だったのか、熱塩循環が気候にもたらす影響は何であるのかなど。

2007年8月5日

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京都議定書の企図は、米国が批准を拒否したことで、骨抜きとなり、事実上失敗した。しかし、京都議定書の問題点は、これ以外にもある。京都議定書にはどのような欠陥があったのか。温暖化を有効に防止するには、どのような制度が必要なのか。このページでは、京都議定書の欠陥を分析し、その欠陥を克服する新たな議定書を提案したい。

2007年7月15日

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今日、地球温暖化は全人類的課題として広く認識されるようになったが、他方で懐疑論も根強く残っている。一口に懐疑論といっても、様々なものがあるのだが、大別すると、温暖化という事実を疑う懐疑論、温暖化の事実は認めるが、その原因が人為的であることを疑う懐疑論、人為的原因で温暖化が起きていることを認めた上で、温暖化が悪であることを疑う懐疑論の三種類にまとめられる。このページでは、温暖化の事実、原因、評価という三つの争点について懐疑論の問題提起を検討し、私たちが地球温暖化にどう向き合うべきかを考えるための手掛かりとしたい。

2006年12月20日

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原子力発電とは、核分裂や核融合といった原子核反応時に出るエネルギーを利用した発電の総称で、現在商用化されている原子力発電は、核分裂から発生する熱エネルギーで、蒸気タービンを回し発電している。原油価格の上昇や地球温暖化問題への関心の高まりを背景に、原子力発電が再び脚光を浴びるようになったが、果たして、原子力発電は、エネルギー問題を解決する上で有効な手段となりうるだろうか。

2006年8月17日

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約700万年前に地上に現れたヒトの進化の歴史は、長期的な寒冷化、つまり環境悪化の流れの中で進行した。さらにその歴史をよく調べると、画期的なイノベーションは、短期的な寒冷化によって惹き起こされている。過去40万年間の氷河時代において、10万年ごとに訪れる氷期が、ヒトにどのようなイノベーションをもたらしたのかを整理してみたい。

2006年7月19日

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2006年7月より、株式会社チーム連山が運営するウェブマガジン『連山』で、資源問題や環境問題に関するコラムを連載することにしました。このウェブマガジンは、2006年8月1日から、サイトデザインを一新して、正式にスタートしますが、その前より、私を含めた有志6人で、不定期で、投稿していきます。下のキャプチャーは、私が投稿したコラムの一覧のページです。

2006年6月25日

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2001年に私が書いた「仏教はなぜ日本で普及したのか」には読みにくい漢字があるので、別途振り仮名付き版を作成しました。但し、原文は改訂されているので、原文とは内容が多少違います。違いはそれほど大きくはないので、漢字が苦手な方はこちらのページをお読みください。

2001年12月8日

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伝統的な神を祀る日本の天皇家にとって、異国の宗教である仏教を受け入れることは、自殺行為のように思える。それにもかかわらず、なぜ仏教は、日本では、上から下へと、権力者が推奨する中で普及したのか。気候的背景から考えてみよう。

2001年9月1日

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産業革命は、18世紀後半に、イギリスの木綿工業から始まった。しかし、なぜ18世紀後半という特定の時期に、イギリスというという特定の地域で、繊維産業という特定の産業から、産業革命が始まったのだろうか。

2001年7月7日

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なぜ景気は循環するのかに関して、専門の経済学者たちの間でいまだに定説がない。そこで、この問題を経済学の内部で解決しようとせずに、もっと宇宙規模で考察してみよう。景気循環を太陽系のバイオリズムとみなし、文明の興亡をも説明する包括的な理論の可能性が生まれてくる。

2001年6月30日

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インダス文明は、パキスタンが政情不安であることもあって、学術調査が進んでおらず、今でもまだわからないことが多い。この文明の担い手は誰なのか。紀元前2600年頃に完成度の高い都市文明が突然誕生したのはなぜなのか。他の四大文明と同じ大河文明だったのか。なぜ紀元前1900年に消滅したのか。

2001年6月23日

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文化(culture)が、「土地を耕す」「栽培する」を意味するラテン語 colere に由来するのに対して、文明(civilization)は、「市民」を意味するラテン語 civis に由来する。文化が農村的であるのに対して、文明は都会的である。前回、農耕文化の誕生を論じたので、今回は、都市文明の誕生をエントロピー理論に基づいて分析することにしよう。

2001年6月16日

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人類は、いつから農業を始めたのか。農業を始めたことで、人類の生活水準は本当に向上したのだろうか。狩猟と採取で生計を立てている民族を参考に、かつての人類の姿を想像しつつ、この問題を考えてみよう。

2000年6月17日

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最もよく耳にする環境問題の一つに、温室効果ガスによって惹き起こされる地球温暖化がある。もっとも多くの人は、それが自分たちにどのような悪影響を及ぼすのかわかっていない。このページでは、地球温暖化脅威説批判に反論する形で、誤解を解きつつ、地球温暖化問題の本質がどこにあるかを明らかにしたい。