日本はなぜリーマン破綻の影響を大きく受けたのか

日本がリーマン・ショックに対して脆弱だったのは、竹中の改革を実行したからではなくて、むしろ逆に竹中の改革が受け入れられなかったからであり、責任は、小泉・竹中という改革コンビよりも、むしろ与謝野・白川というデフレ容認コンビにある。
サブプライム問題はなぜ起きたのか

2009年1月20日、バラック・オバマが米国大統領に就任した。共和党の市場経済万能主義的な経済政策のおかげでサブプライム問題が発生したので、この世界恐慌以来の経済的危機を、世界恐慌の時と同様のニューディール政策によって克服する必要性が生じ、このため、米国の有権者は、小さな政府を理想とする共和党政権に代わって、大きな政府を理想とする民主党政権を選んだというのが大方の解釈であるが、この解釈は正しいのか。検証してみよう。
金本位制は平和に貢献したか

著名な経済人類学者カール・ポランニーは、1816年から1914年までの金本位制の時代を国際協調と平和の100年として懐かしんでいた。確かにナポレオン戦争が終結した1815年以降、第一次世界大戦が起きるまでの約100年間、あまり大きな戦争が起きていない。はたして、金本位制は、世界に平和と安定をもたらす、すばらしい制度であったのだろうか。
ゴールドラッシュはなぜ起きたのか

ゴールドラッシュとは、新しく発見された金の鉱脈へ、一攫千金を夢見る採掘者が殺到することである。現在では、狭義のゴールドラッシュは起きなくなったが、かつて金が貨幣として機能していた頃、周期的にゴールドラッシュが起きた。その原因はどこにあったのか。