アトキンソンの方法で日本の生産性は向上するか

菅義偉首相のブレーンであるアトキンソンは、日本では、最低賃金が低すぎる、中小零細企業の数が多すぎる、女性の経済参加度が低すぎることが原因で、生産性が低くなっていると分析し、最低賃金の引き上げ、企業数の削減、女性の経済参加の促進を提案している。この提案で、日本の生産性は本当に改善するのかどうかを考えよう。
アラブ首長国連邦の歴史と今後の展望

アラブ首長国連邦は、ペルシャ湾南部に面する中東の国である。日本人の中には、アラブ首長国連合という国名すら知らない人も少なくないが、アラブ首長国連合からの原油輸入量は、日本の全原油輸入量の24%を占め、国単位では最も多い(1991年度現在)。だから、アラブ首長国連合は、実は、日本にとってきわめて重要な国である。近年、石油依存からの脱却を図り、産業の多角化や新エネルギー産業の開発にも努力している。このページでは、ムハンマド・アル・ファヒム著の『ぼろから富へ:アブダビ物語』を参考に、この国の歴史を学びつつ、その将来にむけての成長戦略を展望したい。
産業革命はなぜ繊維産業から始まったのか

産業革命は、18世紀後半に、イギリスの木綿工業から始まった。しかし、なぜ18世紀後半という特定の時期に、イギリスというという特定の地域で、繊維産業という特定の産業から、産業革命が始まったのだろうか。