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ロタ島滞在記

2006年2月4日

2006年1月8日から3月1日にかけて、ロタ島を中心に北マリアナ諸島に滞在しました。冬であったにもかかわらず、現地はトロピカルな雰囲気でした。このページでは、ロタ島のレストランや観光名所を写真で紹介しつつ、ロタ島での体験談を記し、併せて、この島が抱えている問題点も指摘したいと思います。

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1. ロタ島での滞在

2006年2月現在、知人の別荘を借りて、サイパンとグアムの中間に位置する、北マリアナ連邦の小さな島、ロタ島に滞在しています。治安も良く、危険な動物もいないロタ島ですが、唯一怖いのは、台風なのだそうです。

1.1. 私が滞在している別荘

ここが、現在私が滞在している場所です。毎日暑いけれども、冷房があるから、快適です。ソンソン村が近くにあるので、買い物とかも便利です。

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背後は、切り立った崖ですが、崖崩れがおきることはないそうです。ロタ島は珊瑚からできていて、土砂がないので、いわゆる土砂崩れは起きないのです。

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1.2. ロタ島の台風

ロタ島最大の危険は台風で、2002年12月にこの地を襲ったポンソナ台風は、甚大な被害をもたらしたそうです。すぐ近くに、この台風で廃墟となった建物があります。もともと金物屋の店で、“Rota Hardware”という看板が残っています。あまり商売がうまくいっていなかったので、台風で建物が壊滅したのをきっかけに、廃業したのだそうです。

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ロタ島には、こうした廃屋がいたるところにあります。地価よりも建築費用のほうが高いので、廃屋を解体して建て直すということが少ないのでしょう。

現地に住む日本人によると、私が滞在している家は、鉄筋コンクリートで、雨戸付きで、海岸からかなり離れているので、通常の台風なら十分耐えられるということです。ただ、こういうように、自動車をガレージに入れずに野晒しにしておくことは危険だと言われました。

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1.3. 別荘にヤドカリ現れる

私が宿泊している別荘の近くにヤドカリが歩いているのを発見しました。オカヤドカリかヤシガニかのどちらかでしょう。ヤシガニは、カニと呼ばれてはいるが、カニではなくて、オカヤドカリの近い親類なので、素人には判別がつきません。ロタ島では、夜雨が降っているとき、ヤドカリが地上を歩いているのを観察することができます。

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捕まえて、バケツの中に入れて、観察してみました。貝殻を背負っているところを見ると、ヤシガニなら、まだ子供ということになります。ヤシガニの場合、大人になると、大きくなりすぎて、体を入れることができる貝殻を見つけることができないので「宿を借りる」わけにはいかなくなるのだそうです。

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ヤシガニは、ヤシの実にはさみで穴を開けて中身を食べると言われています。本当に食べるかどうか試してみましたが、このヤドカリは、逃げることに必死で、それどころではないという感じでした。

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ヤシガニは、食べると美味で、乱獲により数が減っています。東京苑では、ヤシガニ定食が、30ドルという高値で売られていました。私も、せっかく捕まえたのだから、ゆでて食べようかなと思ったのですが、本当にヤシガニかどうかわからないし、仮にヤシガニだとしても、まだ子供だし、ヤシガニの味は、知事就任パーティで食べてもうわかっているので、逃がしてやることにしました。

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この後、このヤドカリは、のそのそと歩いて、森へと帰っていきました。

2. ソンソン村のレストラン

当初、自炊するつもりだったのですが、ロタの売店の商品は缶詰が中心で、しかもおいしくないので、外食することにしました。実際に食べてみた体験をもとに、ソンソン村の代表的なレストランを紹介しましょう。

2.1. ベイブリーズレストラン

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ここの料理は、安くて、おいしくて、ボリュームがあるので、お薦めです。ただし、昼食をここでとるのは、やめたほうがよいでしょう。オープンエアーであるため、食べている時に、たくさんの蝿がたかってきます。トンガ洞窟の近くにあるTONGATONGACAFEも、洞窟内をイメージしたおしゃれな店ですが、オープンエアーだから同じ問題があります。現地の人は、蝿が料理をなめてもなんとも感じないようですが、こういうのは、日本人には抵抗があるでしょう。蝿がいない夜に、このレストランの名前の通り、湾岸から吹くそよ風の息遣いを肌で感じながら、地元でとれた新鮮な魚の料理とかを食べると、最高です。

2.2. アスパリス

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フィリピン系のレストランです。ご覧の通り、窓にガラスがはめられていますが、それでも蝿は少なくありません。夜とか、閉じ込められた蝿が活動していることもあります。ほとんどの料理が10ドル以下で、安いけれども、おいしくありません。私がおいしいと感じたのは、チキンテリヤキぐらいでしょうか。あと、ここのチョップスウェイ(アメリカ風中華丼)は、野菜がたっぷり入っているので、お薦めです。室内は広いのですが、あまりお客さんは入っていません。私一人だけということもよくありました。店員さんも、経営が芳しくないといっていました。

2.3. ピザリア

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店名が示すように、ここの人気商品は、ピザです。ただしここのピザは二人分の分量ですので、一人で行くときは、残った分を家にもって帰ることができるように、タッパーか何かを持っていくとよいでしょう。ピザ以外では、スパゲッティやタコスなどのメキシコ系の料理が充実しています。店内の壁は観光客の落書きで埋め尽くされ、アメリカ的な雰囲気です。そのためか、この店では、白人の客をよく見かけます。料金は少し高めですが、比較的よく繁盛しているようです。

2.4. 東京苑

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日本人が経営する日本食レストランです。この写真を見ればわかるように、高級感はありません。レストランというよりか、大衆食堂といった感じです。それでいて、値段は安くありません。だから、日本人観光客は、あまり利用していないようです。わざわざロタ島に来て、日常的な日本食を食べる必要はないでしょう。このお店の常連は、ロングスティの日本人のようです。まれだとは思いますが、外国人が利用しているのを見たこともあります。

2.5. ロタ島のレストラン経営を考える

私は、ココナッツビレッジやザロタホテルのレストランで食べたこともあります。ホテル内にあるレストランは、室内装飾や料理に高級感があります。だから、ホテルを利用する観光客は、ほとんどホテルのレストランを利用します。

私が紹介したソンソン村にあるレストランは、観光客と地元の人の両方を対象にした大衆食堂という感じのお店ですが、地元の人が日常的に通うことができるほど安くはなく、日本人観光客を惹きつけることができるほどの高級感もなく、どっちつかずになっているのではないかという気がします。

ちなみに、地元の人は、普段は、サッポロ一番とスパムで間に合わせ、お祝い事があるときは、自宅や公園でバーベキューをやるそうです。地元の人口が少ないことを考えると、地元向けのレストランには限界があるといえるでしょう。

では、ロタ島の非ホテル系のレストランが生き残るには、どうすればよいのでしょうか。これから、日本では、団塊の世代が退職を迎え、老後をロタ島で過ごす人が増えるでしょう。そうしたロングスティの日本人をターゲットにしたレストランなら、将来性があります。ただし、ロタ島に別荘を持つ日本人は、相当な資産家ですから、そうした人たちをも満足させるような高級感を打ち出さなければなりません。

3. テテトビーチ

ロタ島の観光の目玉はテテトビーチです。外洋の荒波が珊瑚の防波堤で砕かれているために、波が比較的穏やかで、砂浜(厳密に言えば、珊瑚の破片)が広く、熱帯魚が多数生息するので、シュノーケルで熱帯魚の観察をするには最適です。私も、行って泳いできました。

3.1. 人気スポットのテテトビーチ

これがテテトビーチです。テテトビーチには、パラソルがあって、5ドルで貸してくれます。

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普段は、がらがらですが、今日は週末ということもあって、比較的人が多かったです。

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御覧のように、トイレ、シャワー、食卓なども完備しています。

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すぐ近くに売店もあるようですが、あまりお薦めではありません。食事は、少し歩いて、ザロタホテルかココナッツビレッジのレストランで取った方がよいでしょう。

3.2. テテトビーチの海の三層構造

海は三つの領域に分かれています。一番遠くに見える濃い青色は、外洋で、その荒波が珊瑚の防波堤にあたって水飛沫を上げています。一番手前は、白い粉末珊瑚の浅瀬です。中間の部分は、黒い岩がある領域で、熱帯魚はここに生息しています。

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テテトビーチの海は遠浅で、中間領域の所まで行っても、腰ほどの高さしかありません。だから、外洋に出ない限り、溺れることはありません。むしろ、泳ぐ時には、海底の岩石で体を傷付けないようにすることに注意しなければいけません。それぐらい、テテトビーチの海は浅いのです。テテトビーチの中央部分の海は、比較的深いのですが、左右は、浅すぎて、しかも岩石の起伏が激しいので、泳ぐのは危険です。

3.3. 海底の熱帯魚たち

中間領域まで行って、シュノーケルで海の中を覗いて見ました。一番よく見かけた熱帯魚は、これです。

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この馬のような顔をした熱帯魚は、海底にキスをするようにして砂を口に含み、砂を吐き出していました。きっと中にいる微生物を食べているのでしょう。時々、泳いでいる私を攻撃するようなしぐさをします。テリトリの侵入者として認知されたのでしょうか。食べたらおいしいそうですが、うっかり手を近づけると、噛み付かれて痛い目にあいます。

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この緑色の魚には、一回しか出会わなかったのですが、独特の色が印象的でした。この写真では見にくいけれども、白い魚も写っています。

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こんな細長い魚もいました。刺されそうで怖かったので、あまり近寄りませんでした。

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テテトビーチの大きな魚は、餌付けされているため、人間を恐れず、むしろ餌を期待して近寄ってくるぐらいです。しかし、小さな魚は、人間が近づくと、海底や岩場の小さな穴に逃げて隠れます。

4. ロタ島のその他の観光名所

4.1. ソンソン村展望台

ロタ島の中心地、ソンソン村の近くには、ソンソン村全体を展望できる高台があります。道路が舗装されておらず、でこぼこのため、四輪駆動の自動車でなければ行くことができません。アクセスしにくいけれども、夕方の景色が美しいと聞いて、行ってみました。

崖の上に立っている二つの十字架が、ソンソン村展望台の目印です。

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夕方登ってみました。たしかにここからは、ソンソン村の全体を展望できます。夕方だ逆光になるので、カメラ撮影にとっては良くありません。写真を撮るなら、午前中に登ったほうがよさそうでした。

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ソンソン村の右半分(西港側)です。比較的大きな建物が集まっていますが、空室や廃屋が多いです。

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ソンソン村の左半分(東港側)です。東港は現在工事中です。

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4.2. トンガ洞窟

ロタ島の観光名所の多くは、舗装道路沿いにはなくて、アクセスしにくいのですが、トンガ洞窟は、ソンソン村のすぐ近くにあり、誰でも簡単に行くことができます。私も、行って何枚か写真を撮ってきたので、お見せしましょう。

入り口には、マリア像と思しきものが祭られていました。

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トンガ洞窟は、日本語で神威洞と呼ばれていました。入り口には、御覧のように、日本語名の看板があります。

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これがトンガ洞窟です。トンガ洞窟は、低地にあるソンソン村を見下ろす高い位置にあるので、台風の時には、住民は、ここに避難するそうです。

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奥に入っていくと、明かりが差していました。出入り口が二つあるのなら、台風の時、洞窟内も暴風雨から安全というわけにはいきそうにありません。

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4.3. スイミングホール

スイミングホールは、どのガイドブックにも載っているロタ島の有名な観光スポットです。文字通り泳ぐためのホールですが、テテトビーチよりも安全なプールというわけではなく、泳ぐことを危険にする海へのホールが隠されているので、注意が必要です。

さすがは観光名所です。道が舗装されておらず、アクセスしにくいにもかかわらず、私が訪れた日にも観光客が既に来ていました。

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ご覧の通り、一見すると、洗練された天然のプールのようです。実際、ここの水は、あまり塩辛くないので、プールのようです。これは、白砂の底から真水が湧き出ているためなのだそうです。

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満潮時には、外洋が入り込んできます。この写真でもわかるように、スイミングホールの外洋側は濃い青色になっていますが、ここに穴があって、外洋から入ってきた水は、この穴を抜けて、出て行くのだそうです。だから、波がきつい時は危険で、かつて、その穴に吸い込まれて、死者が出たことがあるのだそうです。

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4.4. ハニーガーデン

ロタ島のハニーガーデンは、野口五郎と三井ゆりという著名芸能人がウェディングをした式場ということで有名になった観光名所です。現地では、ガガニフルーツ農園として知られ、入園すると、フルーツをたべることができます。

ハニーガーデンは、ソンソン村からガガニ湾に沿って南に下ったところにあります。こういうおしゃれな感じの庭園です。

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これが、その前で野口五郎と三井ゆりが、ベンジャミン・T・マングローニャ市長の立ち会いのもと指輪を交換した祭壇です。

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当時の新聞報道です。

歌手の野口五郎(44)=本名佐藤靖さん=とタレントの三井ゆり(32)=本名佐藤順子さん=が15日、西太平洋マリアナ諸島のロタ島で結婚式を挙げた。日本の有名人の挙式は初とあって、人口約3000人のロタ島あげてのお祭りとなった。[…]この後、チャムロ・ビレッジで2人はウエディング記念の植樹祭を行い、ベンジャミン市長から名誉観光大使の任命も受けた。さらには、ソンソン村の一角を「五郎・ゆりガーデン」と命名することも約束され、一生の思い出に感激を新たにした。[1]

ここからは、ウェディングケーキの形をした「ウェディングケーキマウンテン」を一望することができます。

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フルーツ農園ということで、地元でとれた新鮮なフルーツのご馳走が提供されます。御覧のように、ロタ島のバナナは、太くて短く、甘酸っぱい独特の味がします。

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4.5. バードサンクチュアリ

ロタ島のバードサンクチュアリ(野鳥保護区)は、アラグアン湾の東の端にあります。昼には鳥はいませんが、朝方と夕方には、バードウォッチングを楽しむことができます。

絶壁の下で、白いアカアシカツオドリ(Red-footed Booby)が木に止まっている様子を見ることができます。転落防止のために、一応、柵が設けられているのですが、所々壊れていて、頼りになりません。高所恐怖症の私は、とても柵越しに下を覗き込むことはできませんでした。

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しかし、上空を見上げても野鳥を観察することができます。左の大きな鳥は、オオグンカンドリ(Great Frigate bird)のようです。 バードサンクチュアリでは、オオグンカンドリが、潮風が崖にあたって発生する上昇風に乗って舞い上がるところがよく観察されます。

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うまくいけば、こういうように、アカアシカツオドリが接近して飛んでいるところを観察することができます。

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4.6. ロタ島での闘鶏

北マリアナ連邦では、闘鶏ギャンブルが合法的に行われています。サイパンやテニアンほど本格的ではありませんが、ロタ島でも一部のマニアが闘鶏に金を賭けて興じています。いかにもローカルな感じのロタ島での闘鶏の様子を、動画付きで紹介しましょう。

ロタの人々は、食肉用以外にも、闘鶏用に、鶏を三角形の板小屋や梯形状のケージに入れて、飼っています。

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これが闘鶏場です。子供たちまでが見物に来ています。先進国のように「青少年に有害な影響を与える」とかいって、禁止したりはしないようです。

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鶏の蹴爪(けづめ)には、相手に致命傷を負わせるために、スパーと呼ばれるナイフを取り付けます。

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うれしそうに、スパーを取り出して見せるおっさん…動物愛護団体から苦情が来そうです。

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闘鶏は、一方が死ぬか動けなくなるまでやります。

5. グアムに立ち寄る

私の北マリアナ諸島滞在は、1月8日から3月1日までですが、北マリアナ連邦では、滞在が30日を超えるとビザが必要になります。ビザの発給は面倒なので、途中でグアムに行って、一回の滞在期間を30日未満にすることにしました。グアムは米国の准州で、北マリアナ諸島とは少し雰囲気が違っていました。

5.1. 米軍基地グアム

グアムは、米軍基地があることで有名です。空港の正面には、「我々は、我々の軍隊を支持する!」という、愛国心を煽る横断幕が掲げられていました。

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チャモロ人の中には、米軍に基地を返還することを要求している人もいるようで、そうした一部の動きを否定するかのようなスローガンです。こうしたスローガンは、もちろん、北マリアナ連邦では見かけることはありません。

5.2. 日本人向けのお店

空港からお目当てのタモンビーチまで歩いていきました。歩道らしい歩道はなく、あたかも歩行は交通手段として認められていないかのようで、苦労しました。グアムの人たちは、ロタ島のチャモロ人と同様、みんな自動車に乗って、移動しています。

途中で、いかにもグアムらしいお店を見つけました。日本に最も近い米国という特性を生かしたお店ですね。

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もう一軒見つけました。ハングルの表記もあるので、韓国人の観光客もターゲットなのでしょうか。

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こんな変な看板も見つけました。

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この“CLUB G SPOT”というお店は、きっと有名でないのでしょう。もしも本当に有名なら、まさに有名なのだから、有名だといって宣伝する必要はないのですから。

5.3. タモンビーチ

1時間ほど歩いて、やっとタモンビーチにたどり着きました。

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絵になる美しさです。

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平日ということもあって、あまり人はいませんでした。

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ビーチの後ろには、高層のホテルが林立しているのに、こんなに客が少なくてだいじょうぶなのかと思ったのですが、どうやら、宿泊客の大半は、海で泳がずにショッピングにいそしんでいるようです。

6. ロタ島におけるゴミの投棄

なぜロタ島には、蝿が多いのか、不思議に思っていましたが、ゴミ捨て場に行って、その理由がわかりました。ロタ島では、まともなゴミ処理をしていません。放置された生ごみには、多くの蝿が群がっていました。ロタ島は、蝿の養殖をやっているようなものです。

6.1. ロタ島のゴミ捨て場

ロタ島のゴミ捨て場は、図書館の横にあります。ロタにはゴミ回収の公共サービスはないので、自分で捨てなければなりません。島の人たちは、家庭用ゴミも産業廃棄物も、この標識の向こうに捨てています。

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このように、道路の脇にゴミが大量に積まれています。この写真ではよくわかりませんが、蝿がたくさんいます。

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道路の行き止まりです。見渡す限りゴミばかりです。

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6.2. サイパンの教訓

ゴミを処理せずに放置しておくと、たんに蝿が増えるだけでは済まされない問題が、観光地ロタ島に起きるでしょう。KFCの大西さんが指摘するように、サイパンは、ゴミ処理問題で失敗したために、観光地としての魅力を失いました。

原因はマイクロビーチに隣接した海沿いにあるゴミ捨て場と云われている。長年の間に山と積まれたゴミ山から染み出る汚水がこの付近のビーチを汚染しているのである。観光局や観光業者は、「売り」である海の汚染はイメージダウンに繋がり、触れられたくない問題ではあろうが、早く抜本的な手を打たないと、近い将来観光産業にとって取り返しのつかないダメージを受けることになる。美しい海を期待して訪れた観光客にとってはガッカリであり、徐々に「サイパンの海は美しい」というイメージは幻になりつつある。[2]

同じことは、ロタ島でも起きるでしょう。ロタ島のゴミ捨て場は、最も観光地として人気のあるテテトビーチからあまり遠く離れていません。山と積もれたゴミに降り注がれた雨水が、ビーチにまで浸透してきたら大変です。

ロタも一時期ゴミを焼却処理していたそうです。ゴミ捨て場には、燃えかすと思われる山もありました。

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しかし、ダイオキシンが出るということで、野焼きをしなくなったそうです。看板に、「野焼き禁止」とありました。日本でも、ダイオキシンは問題になったことがありましたが、実際には毒性が低く、野焼きをして発生するダイオキシンで、人が死ぬことはありません[3]。但し、塩化物が入っている場合は、慢性毒性のあるダイオキシンが発生するので、要注意です。

ゴミの資源化の方法として、焼却処理によるサーマルリサイクル以外にも、細菌による分解という手段もあります。田口文章(北里大学名誉教授)は、シロアリから分離した菌で、生ゴミを発酵させて、水素を取り出し、残滓を、パンダの糞から分離した菌で、97%近くを水と二酸化炭素に分解する技術を開発しました[4]。この方法なら、一方で水素を生産し、他方で生ゴミも処理できるので、一石二鳥です。

6.3. 粗大ゴミ

ロタ島のゴミ捨て場には、自動車やブルドーザーや建築資材などの粗大ゴミも捨てられています。

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粗大ゴミの放置は、指定されたゴミ捨て場以外でも、いたるところに目にします。例えば、私が泊まっているすぐ近くにも、自動車やバスやコンテナが、こういうように放置されています。ロタ島には、日本のように、不法投棄を取り締まる法律がありません。

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廃屋も、解体されずに、放置されています。これらは、見た目にもよくないので、ロタ島の魅力をそいでいます。リサイクルや燃焼や細菌による分解が不可能なゴミは、埋め立てなどで処分するべきでしょう[5]

7. 参照情報

関連著作
注釈一覧
  1. 『スポニチ』スポーツニッポン新聞社. 2001年2月16日.
  2. KFCトライアスロンクラブ.「9. サイパン島の憂鬱 ― 北マリアナ諸島(ロタ&テニアン&サイパン ローカル情報満載ファイル)」.
  3. 有機化学美術館.「ダイオキシンは猛毒なのか
  4. 「パンダの糞から優れもの細菌 生ゴミ分解に効果」『朝日新聞』2003年4月20日.
  5. 廃棄物処理はどうあるべきかに関する私の見解として、「リサイクルはどうあるべきか」を参照してください。