5月 132005
 

北朝鮮・核燃料棒取り出し!「レッドライン」に抵触か?”に対するコメント。もしも北朝鮮が核開発を行い、イランなどに輸出するようになったら、アメリカが北朝鮮を攻撃するのではないかという予測について。

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Wall paintings extolling Kim Il Sung” by yeowatzup is licensed under CC-BY

ワシントンの国務省の幹部の一人は、「ライス長官も了解していますが、すでに米国は、『レッドライン』の通告を、当の北朝鮮につたえています。さらに、北朝鮮の最大の後見国である、中国、ロシアにも通告しています。非公式ですが、安全保障上は了解をえているとおもっています」というのだという。

これは噛み砕くと、レッドラインは、「核関連物質が第三国にわたる、予兆がある場合」といわれてきたが、そこには、暗黙の了解点として、「核実験」もはいっている。ま、この場合は辻野記者のかいている「作戦計画5029」か。

ま、いずれにしても「有無をいわずに米国は攻撃する」というものだ。

核保有国である中国、ロシアにとっても、北朝鮮が実質的な核保有国になることを、望んでいない。さらに、北朝鮮の核関連物質が第三国にながれることに対しても、望んでいない。つまり米国が主導するPSI(大量破壊兵器拡散防止構想)を始動させるというのだ。

核拡散を防ぐという方針は、核保有国のエゴといわれようが、暗黙の了解だというのである。

米国にとって核拡散でおそれているのが、北朝鮮であるとともに、イランであるということは、公然の事実。「北朝鮮の核実験よりも、北朝鮮の核関連物質がイランに流出するほうが、より現実的で、よりナーバスな問題」(米国政府系シンクタンク)

アメリカが北朝鮮を攻撃する可能性がしだいに高まってきました。アメリカは、北朝鮮そのものにはあまり関心がなく、むしろ外貨獲得に熱心な北朝鮮が第三国、特にイランに核兵器を売却することに懸念を持っているようです。

第一次世界大戦後にイギリスがイラクを建国して以来、スンニ派がイラク政治を支配してきたが、今後は、シーア派がイラクを支配することになりそうだ。周知のとおり、イスラム教徒は、スンナ派とシーア派に大別され、シーア派のイスラム教徒は、スンナ派と比べて、原理主義的・反欧米的・反帝国主義的傾向が強い。英米にとって、スンナ派よりもシーア派の方が好ましくないことは言うまでもない。

第二次世界大戦終了後、東欧から中国にいたる巨大な共産主義ブロックが出来上がり、英米は、この共産主義ブロックの「封じ込め」と「巻き返し」に苦労するわけだが、同様に、今回のイラク戦争終了後、イランからイラクを経てシリアにいたる巨大なシーア派ブロックが出来上がり、英米は、このシーア派ブロックの「封じ込め」と「巻き返し」に苦労しなければならなくなる。

しかし、イランのような国家に核兵器が売られる以上に恐ろしいのは、核兵器がテロリストに売られることでしょう。イランが核兵器を持ったところで、使う可能性はあまり大きくありません。使えば、核で報復されるので、自殺行為になるからです。こうした核抑止力により、広島・長崎以来、核兵器は使われていないのですが、テロリストの場合、正体をはっきりさせないことにより、報復を恐れずに実行するということが考えられます。もっとも、テロリストにとっては、核兵器を使うよりも、原子力発電所を狙うほうが、簡単なのかもしれませんが。

アメリカは、北朝鮮を攻撃して、金正日体制を崩壊させた後、どうするつもりなのでしょうか。北朝鮮は、資源的に魅力がないので、イラク統治の方式はとらないでしょう。第二の独裁者が現れて、同じような問題が起きるかもしれません。

韓国が、所得水準が著しく異なる北朝鮮を統合するというのも難しいでしょう。ドイツが東西統合で大きな経済的負担を強いられたことを韓国人は知っていますから、韓国人は、統合に慎重なようです。また、中国は、北朝鮮という緩衝地帯を失うことに強く反対するでしょう。

アメリカが空爆を行った後、中国が、義勇軍による援助と称して地上軍を投入し、裏切って北朝鮮幹部を拘束し、北朝鮮を中国領朝鮮族自治区にするという裏技もあります。多分、これが一番コストのかからない方法でしょう。しかし、中国はアメリカにとって潜在的な敵だし、その前に韓国が黙っていないでしょう。

「現役雑誌記者による、ブログ調査分析報道!」について

現役雑誌記者による、ブログ調査分析報道!」は、「現役記者が雑誌で書くことのできない本音情報を、調査分析報道」している、充実した内容のブログです。もっと有名になっても良いような気がします。

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  5 コメント

  1. 「現役雑誌記者による調査分析報道」の管理人をしている北岡です。
     過分なご紹介ありがとうございます。
     ブログなるものをはじめて3ヶ月。「既存の媒体にはない、自立した媒体になりうる」(ボス談)という感触をいだきつつも、実は手探り状態です。
     とくに、うちは、4人のチームと、客人というか、応援の方々もきていただいて運営していますが、様々な問題にぶつかっています。
     1:多かれ少なかれ契約形態にある既存出版媒体との兼ね合い
     2:取材先、情報先との兼ね合い
     3:自立する媒体としてあるべき、アフリエィトの形
     4:個人の表現の自由と、原稿のチェック機能のあり方
     とくに当事務所では、たとえば「郵政民営化」に関していえば、統一見解どころか、それぞれが全く別の考えをもっています。松永は「ジャーナリズムに統一見解はいらない」というのが持論ですから、「そのかわり論評でなくてファクト主義」ということになっていますが、ここに実は様々な問題が含まれています。いってみれば「客観報道という名のジャーナリズムのワナ」みたいもので、取材した段階で、さらに、その取材先の情報をどう、きりとって、どう書くかで実は、「ファクト主義」といいながら、書き手の記者の思考性や、考え方がでてしまうものです。
     これプラスに編集機能というか、原稿のチェック機能が加味されます。我々の原稿はいってみれば、もとの出典といいましょうが、<情報>がきわめて流動的で、不確実だということです。もちろんここに切り込んでいくのが、我々の取材ということにもなるのですが、ときには作為的な<情報>や、間違った<情報>をつかんだり、つかまされることがあります。
     既存の媒体では、ここに編集機能やチェック機能が働き、間違いを防ぐこともありますが、個人の表現の自由をやや制約してしまう場合もあります。
     当方では、「相互チェック機能」というかなり曖昧にして、緩やかでありながら、緊張感をもてるシステムをつくろうとしているのですが、実はこれは大変にむずかしく、たびたび、衝突や、チェック漏れがおきています。チェック機能に関しては、「いい加減でありながら、的確、かつ、お茶目」とは、最近、松永が言い出したのですが、これは表現する文体や扱う情報(ソース)にまで影響しかねない問題です。
    「試験段階だからいいんじゃないか?」っておっしゃってくれる人もいますが、我々は、いくら試験段階といえ、一本の記事の誤りが、重大な過ちを導いてしまう(名誉毀損、情報漏洩等)ことを体験的にしっています。
     試行錯誤しながら、記事をいれていき、皆様からの叱咤激励をもらうしかないのですが、このブログという性格を考えれば考えるほど、難しいとおもっている最中です。
     こうした中で、でてきてきたのが、「まだ、無駄にアクセス数を増やすな」という話になります。ただ、おもしろいのは、人気ブログランキングをみてもらえばわかるように、我々が扱おうとするジャンルは相当に頑張っても(笑)、簡単に上位にはくいこめないようです。ただし、芸能ネタ(本来の得意分野でない)をあつかうと、ランキングが伸びるというのは、如実に表れるだけに、思わず笑ってしまいます。
     ブログを我々のような記者が独自の媒体として自立させようとすれば、まだまだ、試行錯誤が必要なようです。これは、我々だけの問題でなくて、多くのブロガーといわれている人達と一緒に試行錯誤していこうとおもっています。
     厳しく(たまには、暖かく)見守っていただけましたら幸いです。
     ところで、なんと、永井さんの「縦横無尽の知的冒険」は拝読させていただいたことがあります。長文失礼しました。北岡拝

  2. なるほど、注目度の大きなメディアほど、名誉毀損や情報漏洩で訴えられるリスクが増えるわけですね。でも、それを恐れて、マイナーな存在に甘んじていては商売にならないし、難しいですね。でも、北岡さんのブログおもしろいので、これからも読ませていただきます。

  3. アメリカは北朝鮮を攻撃しないでしょう。
    アメリカの日本に対する平和協定も無意味です。
    アメリカは北朝鮮に4月4日に攻撃すべしです。
    そう思いませんか?

  4. 「北朝鮮は、資源的に魅力がないので」という記述がありますが、北朝鮮には、先端技術に欠かせない希少金属が豊富にあると言われています。世界的にも稀な地域で、技術者層から注目されています。

  5. そうですね。そこで言うところの「資源」とは、イラクとの比較ですから、石油資源のこととお考えください。

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