永井俊哉ドットコム復活のお知らせ
2015年8月1日より、私が運営する四つのサイトに掲載していたコンテンツを、新しい一つのドメイン nagaitoshiya.com のもとに集約することにしました。システム論アーカイブとシステム論ブログの URL は、ほぼすべて自動的に新しいサイトの該当 URL に転送されます。システム論フォーラムとシステム論ウィキに掲載していたコンテンツの移転はまだ行われておらず、この二つのサイトのすべての URL は、新サイトのホームページに自動転送されます。

1. 新しいウェブサイトの編集方針
新しいサイト、永井俊哉ドットコムは、試論編、書籍編、書評編、雑記編という四つのカテゴリーに分かれており、旧サイトとの対応は以下の通りです。
- システム論アーカイブ :: 試論編は試論編に、書籍編は書籍編に、雑記編は内容に応じて書評編か雑記編に分類。
- システム論ブログ :: 試論編に移転。お知らせの類は雑記編に編入。
- システム論フォーラム :: 雑記編に移転する予定。
- システム論ウィキ :: 本記事は試論編に移転する予定。
私は、2011年1月1日より、それまで単一ドメインで運営していた旧永井俊哉ドットコムを放棄し、複数のドメインによるサイト運営を始めました。その理由の一つは、旧永井俊哉ドットコムで使っていた CMS(コンテンツ管理システム)、MovableType の継続的な使用に限界が出てきたということでした。そこで、旧永井俊哉ドットコムを、システム論アーカイブとして、MovableType を更新することなく HTML ファイルのまま保存しつつ、新しいコンテンツは、オープンソースの三つの CMS(WordPress, MediaWiki, phpBB)で作成することにしました。
それから四年以上が経過してわかったことは、最も維持管理のコスト(お金ではなくて時間のコスト)が低いのは、WordPress であるということです。どの CMS を使う場合でも、新規にサイトを作るのは容易なのですが、過去のデータベースを引き継いでソフトをアップグレードすることは技術的に難しく、初期状態から離れているために原因の特定が困難なエラーが発生しやすくなります。WordPress はユーザが非常多いので、エラーが発生しても、ネットで調べればすぐに解決策が見つかるのですが、MediaWiki と phpBB はユーザが少ないので、そういうわけにはいきません。
もちろん、時間をかけて試行錯誤を繰り返せば、エラーを解消し、アップグレートを完了させることもできるでしょうが、サイトの維持管理に時間をかけ、コンテンツの作成に時間をかけられないのは本末転倒です。そこで、維持管理のコストを最小にするために、すべてのコンテンツを WordPress で一元的に管理することにしました。コンテンツがあっちこっちに散らばっているよりも、一箇所にまとまっている方が、読者にとっても便利ではないかと思います。
最初からそうすればよかったと言う方もいるでしょうが、私が MovableType によるブログ更新を断念したのにはもう一つの理由があって、単純に WordPress に替えるという気にはなれませんでした。ブログだと記事が断片的になってしまうので、非時系列的なまとめサイトを作りたいという気持ちが当時強かったのです。そこで、当初 MediaWiki ですべてのコンテンツを整理しようとしたのですが、それだと最新記事がどれなのかわからなくなるので、WordPress でブログサイトを作り、また システム論アーカイブにコメントが付けられないので、phpBB で掲示板サイトを作りました。
しかし、その後電子書籍を出版するようになってから、私の執筆活動におけるウェブサイトの位置付けが大きく変わりました。ウィキサイトでやろうとしていたことが電子書籍で実現できるようになった以上、ウィキサイトは不要になりました。コンテンツの最終的なまとめではなくて、途中経過の発表であるなら、ブログで十分ということになったのです。今後、MediaWiki を HTML エディタとして使用し、それによって直接コンテンツを公開することはしないことにしました。これなら、アップグレードで悩むことはありません。
システム論アーカイブのコンテンツに WordPress を通じてコメントが付けられるようになったので、システム論フォーラムも不要になりました。WordPress には、bbPress というフォーラム設置のプラグインがあって、当初そこに旧コンテンツを移転させようとしたのですが、このプラグインは日本語への対応が十分ではなく、日本語で登録した投稿者の名前が管理人である私の名前に置き換えられるという不具合が発生するため、断念しました。今後手作業で旧コンテンツをブログ記事に移転させていく予定です。
以上のような次第で永井俊哉ドットコムが復活することになったのですが、単純に昔に戻るわけではありません。新しいドメイン
は、http ではなくて、https になっています。HTTPS のサイトは、サーバとの通信内容を暗号化するため、メンバー登録やメール・フォームへの投稿などで訪問者が提供する情報のプライバシーを守ります。また、ドメイン名のローマ字が訓令式ではなくて、ヘボン式です。なお、訓令式の旧ドメインは、ページランクが高かったためか、誰かが購入し、リンクサイトにしていますが、私は関知していません。
サイトの運営方針が二転三転して、読者の皆様にご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ありません。しかし、これも長期的に著作活動を続ける上での決断ですので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
2. 追記(2015年8月31日)
システム論フォーラムをそのままの形で保存した圧縮ファイルを用意しました。圧縮ファイルは、以下のリンク先のどちらからでもダウンロードできます。
どちらかのリンクをクリックし、圧縮ファイルをダウンロードし、解凍後、"www.systemicsforum.com" フォルダを開き、index.html をクリックしてください(システム論ウィキのフォルダは、たんに外部呼出しの画像が入っているだけです)。後はブラウザでオンライン上と同様の操作ですべての投稿が閲覧できます。
また、サイトの名称の変更に伴い、以下のソーシャル・メディアの名称も変更いたしました。
- Facebook Page(日本語): 永井俊哉ドットコム
- Facebook Page(英語):Nagai Toshiya Dotcom
- Google+ Page(日本語):永井俊哉ドットコム
- Google+ Page(英語):Nagai Toshiya Dotcom
- Twitter(日本語):永井俊哉ドットコム
- Twitter(英語):Nagai Toshiya Dotcom
ディスカッション
コメント一覧
「ツイッターにログインしてから、このサイトにコメント投稿しようとすると、英語でエラーが表示されます」という指摘があったので、Jetpack 提供の新しいコメントシステムがうまく作動するかどうかをWordPress.com アカウントを使ってテストします。
WordPress.com アカウントを使えばうまくいきましたが、Twitterアカウントを使うと”ERROR: The solution of task you submitted was incorrect. Please read the instruction and try again.”というエラーメッセージが出ます。FacebookやGoogle+では検証していませんが、元のコメント・システムに戻すことにします。